秋のG1初戦、第59回スプリンターズステークス2025は、競馬史に残るような大波乱の決着となりました!
優勝したのはなんと**11番人気**の**ウインカーネリアン**!
そして2着に7番人気、3連単は驚異の**130万超え**という超高配当。
1番人気サトノレーヴは4着に沈み、スプリント王決定戦は波乱の幕開けとなりました。
今回は、良馬場中山芝1200mで何が起こったのか、ラップと通過順位を徹底的に分析し、この激戦を振り返っていきましょう!
スプリンターズステークス2025 (G1) 全馬着順表
着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | E | 12 | ウインカーネリアン | 11 | 三浦皇成 | 牡8 | 58 | 1.06.9 | 先行 | 33.0 | 5 | |
2 | 13 | ▲ | A | 3 | ジューンブレア | 7 | 武豊 | 牝4 | 56 | 1.06.9 | 逃げ | 33.2 | 9 |
3 | 6 | C | 6 | ナムラクレア | 2 | ルメール | 牝6 | 56 | 1.07.2 | 差し | 32.7 | 1 | |
4 | 7 | ◯ | A | 1 | サトノレーヴ | 1 | モレイラ | 牡6 | 58 | 1.07.2 | 差し | 33.0 | 5 |
5 | 2 | D | 16 | ヨシノイースター | 14 | 内田博幸 | 牡7 | 58 | 1.07.3 | 中団 | 33.1 | 7 | |
6 | 3 | ☆ | B | 15 | ダノンマッキンリー | 13 | 横山典弘 | 牡4 | 58 | 1.07.3 | 後方 | 32.8 | 2 |
6 | 4 | × | B | 4 | ママコチャ | 3 | 岩田望来 | 牝6 | 56 | 1.07.3 | 中団 | 33.2 | 9 |
8 | 1 | C | 8 | ピューロマジック | 5 | 松山弘平 | 牝4 | 56 | 1.07.4 | 先行 | 33.4 | 13 | |
9 | 5 | C | 9 | カンチェンジュンガ | 8 | 坂井瑠星 | 牡5 | 58 | 1.07.6 | 後方 | 32.8 | 2 | |
10 | 11 | △ | B | 2 | トウシンマカオ | 6 | 横山武史 | 牡6 | 58 | 1.07.6 | 先行 | 33.6 | 15 |
11 | 10 | D | 11 | ラッキースワイネス | 10 | リョン | セ7 | 58 | 1.07.7 | 後方 | 33.3 | 11 | |
12 | 15 | B | 7 | ルガル | 4 | 川田将雅 | 牡5 | 58 | 1.07.7 | 中団 | 33.3 | 11 | |
13 | 8 | C | 13 | ペアポルックス | 12 | 松若風馬 | 牡4 | 58 | 1.07.7 | 後方 | 32.8 | 2 | |
14 | 9 | B | 10 | ドロップオブライト | 16 | 丹内祐次 | 牝6 | 56 | 1.07.8 | 後方 | 33.1 | 7 | |
15 | 12 | C | 14 | ヤマニンアルリフラ | 15 | 団野大成 | 牡4 | 58 | 1.08.2 | 後方 | 33.4 | 13 | |
16 | 14 | ◎ | A | 5 | カピリナ | 9 | 戸崎圭太 | 牝4 | 56 | 1.08.2 | 中団 | 34.0 | 16 |
券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
---|---|---|---|
単勝 | 16 | 5,000円 | 11番人気 |
複勝 | 16 | 1,250円 | 11番人気 |
13 | 540円 | 7番人気 | |
6 | 210円 | 2番人気 | |
枠連 | 7-8 | 3,150円 | 15番人気 |
馬連 | 13-16 | 60,830円 | 76番人気 |
ワイド | 13-16 | 14,410円 | 79番人気 |
06-16 | 5,850円 | 49番人気 | |
06-13 | 2,030円 | 19番人気 | |
馬単 | 16-13 | 119,920円 | 149番人気 |
3連複 | 06-13-16 | 116,720円 | 216番人気 |
3連単 | 16-13-06 | **1,301,150円** | 1576番人気 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
第59回スプリンターズステークス2025レース回顧:タフネスが呼んだ百万馬券
良馬場で迎えた今年のG1は、極めてタフな**スピード持続力勝負**となりました。
ラップは**12.0-10.7-11.0-11.2-10.6-11.4**と、序盤から速く、中盤での緩みがほとんどない武豊騎手の絶妙な逃げでした。
さらに驚異的だったのは、直線入口にあたる**5ハロン目の10.6秒という強烈な再加速**。
これはただ速いだけでなく、中山の急坂を前にしてもう一段階ギアを上げられる**心肺機能と持続力**が求められる、究極の消耗戦でした。
👑 1着 ウインカーネリアン:究極の先行粘り
勝利した**ウインカーネリアン**(11番人気)は、3角2番手、4角2番手という完璧な先行策を取りました。
ラップが急加速する勝負所でもジューンブレアに食らいつき、その差を詰めながら粘り込み。
この厳しい流れで**上がり33.0秒**をマークできたのは、8歳馬ながら衰えを知らない**タフネス**と、三浦皇成騎手の**絶妙なペース配分**の賜物と言えるでしょう。
先行馬にしかチャンスがない展開を見事に味方につけました。
三浦皇成騎手は、G1レース127回目の挑戦でついに中央競馬でのG1勝利の悲願をかなえました。
おめでとうございます。
🥈 2着・3着馬の評価と有力馬の敗因
- **2着 ジューンブレア(7番人気)**: 終始ハナを奪い、ラップを刻んだ逃げ馬がそのまま2着に粘り込んだのは驚異的。
武豊騎手が馬の能力を引き出し、**逃げ切り寸前**まで持ち込みました。 - **3着 ナムラクレア(2番人気)**: 3角11番手から4角9番手という中団後方からの競馬で、**上がり最速32.7秒**をマーク。
先行勢が止まらない中、展開不利を克服して掲示板を確保した能力は流石の一言です。 - **有力馬の敗因**: 1番人気の**サトノレーヴ**(4着)や4番人気の**ルガル**(12着)は、先行勢が作り出すハイアベレージのスピードに巻き込まれ、直線で一瞬のキレを活かす展開になりませんでした。
1・2番手が残る1分6秒台の決着時計も厳しかったのかも知れません。
レース後には、10月スタートのTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の出演者の俳優・佐藤浩市さんと松本若菜さんのプレゼンターや武豊騎手のドラマゲスト出演(ウインに似た勝負服)に絡めた**「サイン馬券」**が話題になりましたが、その裏側には、馬券的には大穴でも、ラップという客観的なデータが裏付ける**「タフな先行馬が有利になる」**という必然的な展開がありました。
まさに競馬の難しさと面白さが凝縮された一戦でした。
本ブログのデータ予想は、◎が最下位と馬券に絡んだのは▲のみということでイマイチな結果となりました。
ザンネン。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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