有馬記念2025予想|過去10年データから見る傾向と狙い方

いよいよ年末のグランプリレース、有馬記念が近づいてきました。
本記事では、2015年から2024年までの有馬記念過去10年データを徹底的に分析し、レースの特徴や傾向を整理します。

人気傾向、馬場状態、前走ローテーション、血統データなど、さまざまな角度から好走馬に共通するポイントを網羅。
過去データをもとに、有馬記念の傾向資料としてご活用いただける内容にまとめています。

有馬記念を理解するうえで、データ分析の参考としてぜひご覧ください。

有馬記念過去10年傾向分析




人気別データ(過去10年)~信頼できる上位人気~

有馬記念の過去10年のデータを見ると、上位人気の信頼度が非常に高い傾向にあります。
特に1番人気の成績は抜群で、このレースの主役として馬券に欠かせません。

人気別集計 (2015-2024)
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5- 1- 0- 4/ 10 50.0% 60.0% 60.0%
2番人気 2- 1- 3- 4/ 10 20.0% 30.0% 60.0%
3番人気 1- 1- 3- 5/ 10 10.0% 20.0% 50.0%
4番人気 0- 0- 2- 8/ 10 0.0% 0.0% 20.0%
5番人気 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0%
8番人気 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 20.0%
※6, 7, 9~16番人気は勝率0.0%または極端に低いため省略

過去10年で**1番人気**は勝率50.0%、連対率60.0%、複勝率60.0%と、圧倒的な信頼度を誇ります。
馬券圏内(複勝率)で見ると、1〜3番人気が非常に堅実で、特に**2番人気**と**3番人気**も複勝率60.0%、50.0%と高いため、基本的には**上位人気**で決まる傾向が強いです。
ただし、4番人気は連対実績がない一方、8番人気が1勝(勝率10.0%)しており、ヒモ荒れの可能性も示唆されます。

馬番別データ(過去10年)~中枠が好成績~

中山芝2500mは内枠有利と言われることもありますが、過去10年の有馬記念の傾向からは、特定の馬番に好走が集中する傾向が見られます。

馬番別集計 (2015-2024)
馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番 0- 1- 1- 8/10 0.0% 10.0% 20.0%
2番 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2%
3番 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0%
4番 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0%
5番 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%
6番 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0%
7番 1- 0- 2- 7/10 10.0% 10.0% 30.0%
8番 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0%
9番 2- 1- 0- 7/10 20.0% 30.0% 30.0%
10番 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%
11番 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0%
12番 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0%
13番 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0%
14番 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0%
15番 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0%
16番 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0%

勝利数は**8番**と**9番**が2勝ずつでトップ(勝率20.0%)であり、特に**9番**は連対率30.0%、複勝率30.0%と好成績です。
複勝率で見ると、**5番、7番、9番、10番**といった**中枠**が好走傾向にあります。
全体として、馬番2〜11番の中枠〜外目の枠からまんべんなく勝ち馬が出ていますが、12番以降の**外枠**は勝利がなく、特に13番、15番は複勝率が低く苦戦傾向にあります。

性別・年齢別データ(過去10年)~狙うべき若さと牝馬~

有馬記念の過去10年の傾向から、好走する馬の年齢層と性別に明確な偏りが見られます。
特に**若い馬**と**牝馬**の活躍が目立ちます。

性別集計 (2015-2024)
性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率
牡・セン馬 7- 7- 8- 98/120 5.8% 11.7% 18.3%
牝馬 3- 3- 2- 31/ 39 7.7% 15.4% 20.5%

有馬記念は牝馬にとって厳しいイメージもありますが、過去10年データでは**牝馬**が勝率、連対率、複勝率のすべてで**牡・セン馬を上回って**います。
出走頭数が少ないながらも、効率よく好走しているため、出走してきた牝馬は積極的に狙うべきです。

年齢別集計 (2015-2024)
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 5- 2- 3- 16/ 26 19.2% 26.9% 38.5%
4歳 3- 5- 1- 34/ 43 7.0% 18.6% 20.9%
5歳 2- 2- 5- 44/ 53 3.8% 7.5% 17.0%
※6歳以上の馬は勝率0.0%または複勝率が極端に低いため省略 (7歳以上は複勝率0.0%)

年齢別では、**3歳馬**が勝率19.2%、複勝率38.5%と、すべての率でトップを記録しています。
中心となるのはこの**3〜5歳**の馬たちで、6歳馬になると成績は急激に落ち、**7歳以上**の馬は過去10年で一度も馬券に絡んでいません。
データ上、高齢馬の取捨は容易です。

有馬記念 前走レース分析




前走データ(過去10年)~G1、長距離、惜敗組に注目~

有馬記念を好走する馬は、前走のレース内容やクラスに明確な傾向が見られます。
特に注目すべきは**長距離G1**を経由した馬です。

前走距離別

前走平地距離別集計 (2015-2024)
前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2000m 3- 2- 1- 25/ 31 9.7% 16.1% 19.4%
2400m 2- 5- 5- 53/ 65 3.1% 10.8% 18.5%
3000m 2- 1- 3- 11/ 17 11.8% 17.6% 35.3%
※その他の距離は勝率が極端に低いため省略 (前走2200m組は1勝)

有馬記念は中山2500mという特殊な舞台で行われるため、前走の距離適性が重要です。
特に勝率・複勝率が最も高いのは、菊花賞を経由した**3000m組**で、複勝率は35.3%と非常に優秀です。
2400m(ジャパンCなど)組は最多の出走数を誇りますが、勝利にはやや苦戦しており、長距離適性を持つ馬を高く評価すべきです。

前走クラス別

有馬記念は暮れのグランプリであり、出走馬の**格の高さ**が問われます。この傾向は前走クラスのデータに如実に表れています。

前走クラス別集計 (2015-2024)
前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
G2 1- 0- 0- 22/ 23 4.3% 4.3% 4.3%
G1 8- 8- 9- 88/113 7.1% 14.2% 22.1%
※G3以下のクラスは複勝率0.0%のため省略 (前走G2組は1勝)

過去10年の勝ち馬10頭中、**9勝**が前走**G1レース**からの参戦であり、G1組の信頼度は圧倒的です。(※1頭は海外G1)
前走G1組は複勝率22.1%を誇り、基本的に**G1を経由してきた馬**が中心となることを示しています。
G3以下からの臨戦馬は複勝率0.0%であり、格の違いが結果に直結する傾向があります。

前走着順・着差別~惜敗組の巻き返しに注意~

前走で勝利している馬はもちろん強いですが、有馬記念では前走で負けていても、その着差が僅かであれば大いに巻き返すチャンスがあります。

前確定着順別集計(抜粋)(2015-2024)
前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同級1着 5- 2- 4- 26/ 37 13.5% 18.9% 29.7%
同級4着 2- 0- 2- 7/ 11 18.2% 18.2% 36.4%
同級5着 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5%

前走で**1着**だった馬が5勝を挙げていますが、前走**4着(勝率18.2%)**や**5着(複勝率37.5%)**だった馬も高い確率で巻き返しています。
特に5着惜敗組は複勝率が最も高く、前走で僅かに敗れた馬を軽視すべきではありません。
前走で**6着以下**に敗れていると、複勝率は急激に下がり、馬券に絡むことは困難になります。

前走着差別集計(抜粋)(2015-2024)
前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
勝0.1~0.2 2- 1- 1- 10/ 14 14.3% 21.4% 28.6%
負0.1~0.2 2- 1- 1- 14/ 18 11.1% 16.7% 22.2%
負0.3~0.5 2- 2- 0- 17/ 21 9.5% 19.0% 19.0%

着差のデータを見ると、前走で僅差の勝利(勝0.1~0.5)をしている馬の勝率が高いですが、負けている場合でも、着差が**0.5秒以内**であれば、連対率19.0%前後と高い確率で巻き返しています。
つまり、**前走で大敗していない**ことが重要であり、僅差の勝負を経験してきた馬が強いと言えます。

前走脚質データ(過去10年)~中団からの末脚が有利~

中山のトリッキーなコースで行われる有馬記念では、前走でどのような脚質を使っていたかという点も重要なファクターになります。
最後の直線で活きる**末脚**の質が求められる傾向が見られます。

前走脚質別集計 (2015-2024)
前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1- 1- 0- 9/ 11 9.1% 18.2% 18.2%
平地・先行 1- 2- 3- 32/ 38 2.6% 7.9% 15.8%
平地・中団 6- 4- 4- 53/ 67 9.0% 14.9% 20.9%
平地・後方 1- 0- 2- 23/ 26 3.8% 3.8% 11.5%
平地・マクリ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
前走脚質別集計(3F順位)(2015-2024)
3F順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 2- 2- 3- 18/ 25 8.0% 16.0% 28.0%
3F 2位 3- 1- 1- 14/ 19 15.8% 21.1% 26.3%
3F 3位 1- 0- 3- 9/ 13 7.7% 7.7% 30.8%
3F 4~5位 1- 1- 0- 22/ 24 4.2% 8.3% 8.3%
3F 6位~ 2- 4- 2- 56/ 64 3.1% 9.4% 12.5%

**平地・中団(差し)**からの競馬をした馬が最多の6勝を挙げており、最も軸にしやすい傾向にあります。
そして、最も重要なポイントは、前走で**上がり3ハロン上位**の末脚を使っていることです。
特に**3F 2位**の馬が勝率15.8%、連対率21.1%で最も高い確率で勝利しています。
先行馬は出走数は多いものの苦戦傾向にあり、中山の急坂を登り切るための鋭い末脚が求められます。

前走馬体重・斤量別データ(過去10年)~大型馬と斤量減が好機~

馬のサイズと、前走から斤量がどう変化するかという点も、有馬記念の好走傾向に大きく関わってきます。

前走馬体重別集計(抜粋)(2015-2024)
馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
480~499kg 3- 3- 1- 33/ 40 7.5% 15.0% 17.5%
520~539kg 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0%
540kg~ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%

馬体重では**480~499kg**の馬が最多の3勝を挙げていますが、注目すべきは**520~539kg**の馬で、複勝率が**40.0%**と最も高い好走率を誇ります。
また、540kg以上の大型馬も勝率50.0%を記録しており、総じて有馬記念では**中〜大型の馬**を高く評価するべきでしょう。

前走斤量別集計(抜粋)(2015-2024)
前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
今回増 1- 1- 0- 23/ 25 4.0% 8.0% 8.0%
今回減 6- 6- 6- 51/ 69 8.7% 17.4% 26.1%
今回2~2.5kg減 3- 2- 2- 14/ 21 14.3% 23.8% 33.3%

有馬記念の過去10年では、前走から**斤量減**となる馬が圧倒的に優秀な成績を残しています(複勝率26.1%)。
特に前走から**2.0~2.5kg減**となる馬は、勝率14.3%、複勝率33.3%と、非常に高い好走率を示しており、斤量軽化の恩恵を最大限に活かせる馬を狙うのが定石です。




血統データ(過去10年)~穴は非主流系にあり~

長距離のスタミナと中山のトリッキーなコースに対応できるパワーが求められる有馬記念の**血統傾向**を分析します。
定番の主流血統に加え、穴をあける系統にも注目です。

種牡馬

種牡馬別集計(抜粋)(2015-2024)
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ハーツクライ 2- 0- 2- 10/14 14.3% 14.3% 28.6%
ディープインパクト 1- 2- 2- 23/28 3.6% 10.7% 17.9%
スクリーンヒーロー 1- 1- 1- 1/ 4 25.0% 50.0% 75.0%

サンデーサイレンス系の馬が中心ですが、勝利数トップは**ハーツクライ**の2勝です。
注目は、**スクリーンヒーロー**産駒(複勝率75.0%)や**バゴ**産駒(複勝率66.7%)といった**非主流系**からも高い確率で馬券に絡んでいる点です。
系統別では、**ターントゥ・ロベルト他系**が勝率15.4%、複勝率46.2%と、率の上で非常に優秀であり、ロベルト系の血を持つ馬は穴馬候補として見逃せません。

母父

母父馬系統別集計(抜粋)(2015-2024)
母父馬系統 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ナス・プリンスリーギフト系 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0%
ネイティヴダンサー系 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0%
サンデーサイレンス系 1- 2- 1- 31/35 2.9% 8.6% 11.4%

母父馬では、**母父ナス・プリンスリーギフト系**(サクラバクシンオーなど)が複勝率100.0%と好走率トップです。
中山のタイトなコースに対応するための**スピードや機動力**を補給する血統が重要であることが分かります。
逆に母父にサンデーサイレンス系を持つ馬は出走数は最多ですが、率では優秀ではありません。

ニックス

ニックス別集計(抜粋)(2015-2024)
ニックス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 xダンチヒ系 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0%
サンデーサイレンス系 xナス・プリンスリーギフト系 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0%
ターントゥ・ロベルト他系 xサンデーサイレンス系 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5%

最も強力なニックスは、**サンデーサイレンス系 × ダンチヒ系**(父サンデー系、母父ダンチヒ系)です。
このニックスは勝率33.3%、複勝率50.0%と非常に高く、スピードとスタミナを兼ね備えた黄金配合と言えます。
また、**ロベルト他系 × サンデーサイレンス系**も好走率が高く、ロベルト系のパワーも有馬記念では大きな武器になることが分かります。

生産者データ(過去10年)~圧倒的なノーザンファーム、穴は少数精鋭~

近年、競馬界をリードする生産牧場の優位性は有馬記念にも表れています。
しかし、穴をあける生産者にも注目が必要です。

生産者別集計(抜粋)(2015-2024)
生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 8- 4- 6- 63/ 81 9.9% 14.8% 22.2%
社台ファーム 0- 4- 1- 14/ 19 0.0% 21.1% 26.3%
ヤナガワ牧場 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0%

**ノーザンファーム**生産馬は、過去10年で8勝を挙げており、数の面で圧倒的な強さを見せています。
中心はこの生産牧場の馬となるでしょう。
しかし、**ヤナガワ牧場**や**北勝ファーム**といった少数精鋭の生産者も好走率が非常に高く(複勝率100.0%)、穴をあける場合はこれらの馬を警戒すべきです。
社台ファームも勝ちはないものの、連対率・複勝率は優秀です。




傾向まとめ(好走パターン整理)

  • 【年齢/性別】**3歳馬**の好走率が圧倒的。
    出走してきた**牝馬**は積極的に評価する。
  • 【ローテ/実績】前走は**G1レース**、特に**3000m組**(菊花賞)を高く評価。
  • 【脚質/状態】前走で**上がり3F 2位以内**の末脚を使っている馬。
    前走から**2.0~2.5kg斤量減**となる馬は最注目。
  • 【人気/枠】基本的には**1〜3番人気**が堅実。
    馬番は**中枠(5〜10番)**を高く評価。
  • 【血統】サンデーサイレンス系の中でも**ロベルト系**や**ダンチヒ系**の血を持つ馬、または**ナスルーラ系**のスピードを母系に持つ馬が好走傾向。

有馬記念2025予想(暫定)

本記事の予想は、過去10年データから見える好走傾向をもとに整理しています。

枠順確定や全頭診断等を踏まえ、最終的な狙い方はレース前日に更新予定です。

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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。

参考リンク
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
―過去のレース結果や競馬場情報を確認できます。


更新履歴

  • 2025年12月17日:初回公開、過去10年データを掲載
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