3歳牝馬によるマイル重賞「フェアリーステークス2026」。
新春の中山競馬場で行われるこの一戦は、春のクラシック戦線を占う意味でも、また馬券的な妙味という点でも非常に注目度の高いレースです。
今回は過去10年の集計データを徹底分析し、波乱の主役となる伏兵馬の正体や、信頼すべき軸馬の条件を浮き彫りにしていきます。
データに基づいた客観的な傾向から、勝利へのヒントを探っていきましょう。
フェアリーステークス2026予想(暫定)
本記事の予想は、過去10年データから見える好走傾向をもとに整理しています。
※本記事は、レース週を通して段階的に更新します。
- 月曜日:出走予定馬(登録馬)の血統・前走データ
- 枠順確定後:全頭診断
- レース前日:好走馬順位表、最終予想(印・狙い馬)
基本データ傾向(過去10年)
人気面と枠順(馬番)から、レースの全体像を把握します。
特に人気別データには驚くべき傾向が出ています。
人気別データ
過去10年、1番人気が一度も勝っていない(勝率0%)という極めて珍しいデータが出ています。
一方で3番人気が最多の4勝を挙げており、軸選びには工夫が必要です。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 0- 2- 0- 8 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 2番人気 | 2- 0- 0- 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 3番人気 | 4- 0- 0- 6 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
| 7番人気 | 0- 2- 4- 4 | 0.0% | 20.0% | 60.0% |
| 10番人気以下 | 2- 1- 0- 17 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
特筆すべきは7番人気の複勝率60.0%という驚異的な安定感です。
二桁人気の激走もあり、高配当を狙うなら人気に捉われない検討が必須です。
馬番別データ
中山マイルという特殊なコース形態もあり、馬番別の偏りが確認できます。
特に最内枠の優位性が目立ちます。
| 馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 2- 0- 3- 5 | 20.0% | 20.0% | 50.0% |
| 2番 | 0- 0- 1- 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 3番 | 0- 3- 0- 7 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
| 4番 | 0- 1- 0- 9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 5番 | 0- 0- 2- 8 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
| 6番 | 1- 0- 0- 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 7番 | 0- 0- 0-10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 8番 | 1- 2- 1- 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
| 9番 | 1- 0- 0- 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 10番 | 0- 2- 0- 8 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 11番 | 0- 0- 1- 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 12番 | 1- 0- 0- 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 13番 | 1- 1- 2- 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 14番 | 2- 0- 0- 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 15番 | 1- 1- 0- 7 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
| 16番 | 0- 0- 0- 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1番枠が2勝・複勝率50.0%と非常に好成績です。
一方で16番枠や7番枠が不振なように、枠順による有利不利がはっきりと出ています。
中〜外枠では13番や14番が複数回馬券に絡むなど、外目でも立ち回り次第でチャンスはあります。
前走データ(過去10年)
臨戦過程から好走馬を絞り込みます。
前走の距離やクラス、着順などから「勢い」のある馬を見極めるのがポイントです。
前走距離別
前走でも1600mを走っていた馬が過去10年で8勝と、圧倒的なマイル適性を見せています。
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1200m | 0- 2- 0- 13 | 0.0% | 13.3% |
| 1400m | 1- 1- 3- 30 | 2.9% | 14.3% |
| 1600m | 8- 5- 5- 69 | 9.2% | 20.7% |
| 2000m | 1- 1- 0- 5 | 14.3% | 28.6% |
基本は同距離組ですが、2000mからの距離短縮組が分母は少ないものの勝率14.3%と高い数値を出しており、スタミナ型にも注目です。
前走クラス別
格よりも「勢い」が重視されます。
前走未勝利組や1勝クラス組が合計で6勝を挙げ、連対数でも他を圧倒しています。
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|
| 新馬 | 1- 0- 5- 18 | 4.2% | 4.2% |
| 未勝利 | 4- 1- 3- 30 | 10.5% | 13.2% |
| 1勝 | 2- 9- 0- 43 | 3.7% | 20.4% |
| 重賞(G1-G3) | 3- 0- 2- 28 | 10.0% | 10.0% |
特に1勝クラス組は連対率が20%を超えており、昇級緒戦でも十分に通用することを示しています。
前走着順・着差別
勝ち上がりの勢いが重要ですが、一方で大敗組の巻き返しにも警戒が必要です。
| 前走内容 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|
| 下級1着 | 6- 4- 8- 53 | 8.5% | 14.1% |
| 前走0.3〜0.5秒差勝 | 3- 0- 4- 8 | 20.0% | 20.0% |
| 前走1.0秒以上負 | 3- 0- 1- 21 | 12.0% | 12.0% |
前走で0.3〜0.5秒差をつけて勝った馬の勝率が非常に高く、決定力を示した馬は有力です。
一方で1秒以上離されて負けていた馬が3勝を挙げるなど、前走の着差だけで消すのは危険なレースです。
前走脚質別
前走で先行していた馬や、上がり1位を記録した馬が安定して上位に食い込んでいます。
| 前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 2- 1- 0- 16 | 10.5% | 15.8% | 15.8% |
| 平地・先行 | 3- 5- 7- 41 | 5.4% | 14.3% | 26.8% |
| 平地・中団 | 3- 3- 2- 44 | 5.8% | 11.5% | 15.4% |
| 平地・後方 | 2- 1- 1- 27 | 6.5% | 9.7% | 12.9% |
| 上がり3F順位別 | ||||
| 上がり1位 | 3- 3- 6- 25 | 8.1% | 16.2% | 32.4% |
| 上がり2位 | 1- 3- 0- 12 | 6.3% | 25.0% | 25.0% |
| 上がり3位 | 0- 1- 0- 15 | 0.0% | 6.3% | 6.3% |
| 上がり4〜5位 | 2- 2- 2- 28 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
| 上がり6位〜 | 4- 1- 2- 45 | 7.7% | 9.6% | 13.5% |
前走上がり1位の馬が複勝率32.4%と高く、速い末脚の裏付けがある馬は中山の坂でも信頼できます。
一方で上がり6位以下からも4勝が出ており、先行押し切りの展開にも注意が必要です。
前走馬体重別
冬の中山開催ということもあり、パワーを要求されるためか極端に小柄な馬は苦戦しています。
| 前走馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 420〜439kg | 7.0% | 9.3% | 14.0% |
| 460〜479kg | 8.8% | 17.6% | 20.6% |
| 480〜499kg | 13.3% | 33.3% | 53.3% |
480kg〜499kgの中〜大型馬が複勝率53.3%と圧倒的です。
400kg未満や500kg以上の馬は好走が少なく、このゾーンに入る馬が理想的なパワーバランスと言えそうです。
前走斤量別
今回、斤量がどう変化するかも重要なファクターです。
| 斤量増減 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 増減無し | 6.1% | 12.9% | 19.7% |
| 今回増 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 今回減 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
斤量増減なしの馬が最多の9勝を挙げています。
一方で、今回斤量が減る馬が過去10年で1頭も馬券に絡んでいない(複勝率0%)という点は、穴馬探しの重要なヒントになりそうです。
血統データ・生産者分析(過去10年)
血統面では特定の種牡馬やニックスが好成績を収めています。
パワー系サンデーの活躍が目立つのが特徴です。
種牡馬別データ
エピファネイアとディープインパクトがそれぞれ2勝を挙げています。
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| エピファネイア | 2- 0- 1- 8 | 18.2% | 27.3% |
| ディープインパクト | 2- 0- 1- 4 | 28.6% | 42.9% |
| キズナ | 1- 0- 0- 3 | 25.0% | 25.0% |
系統別で見るとサンデーサイレンス系が6勝と優勢ですが、ロベルト系のエピファネイアも中山マイルの適性が高く、有力な勝ち馬候補となります。
母父別データ
母父キングカメハメハが驚異的な勝率を記録しています。
| 母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| キングカメハメハ | 2- 0- 0- 2 | 50.0% | 50.0% |
| サンデーサイレンス | 1- 0- 1- 3 | 20.0% | 40.0% |
キングカメハメハを母父に持つ馬は、出走があればまずチェックすべき存在です。
ニックス傾向
「父サンデー系×母父ミスプロ系(Kingmambo系)」の配合がこのレースの黄金パターンです。
| ニックス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| サンデー系×ミスプロ系 | 14.3% | 35.7% | 42.9% |
| サンデー系×Kingmambo系 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
特にKingmambo系との組み合わせは複勝率66.7%と高く、血統背景から好走馬を高い確率で見抜くことが可能です。
生産者別
大手牧場のノーザンファームが3勝と最多ですが、社台ファームが連対率で上回るなど、社台系同士の競り合いとなっています。
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 3- 1- 5- 32 | 7.3% | 9.8% |
| 社台ファーム | 1- 4- 1- 16 | 4.5% | 22.7% |
ノーザンファーム生産馬の複勝率は22.0%と一定の信頼は置けますが、単勝期待値では他の牧場の激走にも注意が必要です。
まとめ(2026年の狙い方)
過去10年のデータを踏まえると、2026年の狙い方は以下のようになります。
- 1番人気は軽視、3番人気を軸候補に:1番人気の不振は明らかで、波乱を前提とした組み立てが賢明。
- 前走1600m組かつ「勝ち上がり馬」を重視:下級条件を勝った勢いのある馬、特に0.3秒以上の差をつけた馬は高評価。
- 480kg〜499kgのパワー馬を狙う:中山の急坂をこなせる馬格がある馬の安定感は抜群。
- 父サンデー系×母父Kingmambo系は鉄板:血統的な相性が非常に良く、穴馬がこの配合なら積極的に狙いたい。
これらのデータを参考に、2026年のフェアリーステークスで的中のチャンスを掴んでください!
過去データをもとにした分析記事を随時更新しています。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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更新履歴
- 2025年12月29日:初回公開、過去10年データを掲載

