ダート重賞、第15回みやこS2025は、過去の常識を覆す牝馬レコード勝利の決着となりました。
「不良」馬場というタフなコンディションの中、牝馬の**ダブルハートボンド**が勝利しました。
京都ダート1800mの激闘を、ラップや展開の視点からみやこステークス2025を回顧します。
第15回みやこS2025 レース結果
開催日: 2025年11月9日(日) / 馬場状態: 小雨・不良 (ダート1800m)
走破タイム: 1分47秒5
| 着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | E | 7 | ダブルハートボンド | 2 | 坂井瑠星 | 牝4 | 55 | 1.47.5 | 逃げ | 36.2 | 4 | |
| 2 | 5 | △ | B | 5 | サイモンザナドゥ | 7 | 川田将雅 | 牡5 | 57 | 1.47.5 | 先行 | 35.7 | 2 |
| 3 | 6 | B | 2 | ロードクロンヌ | 3 | 横山和生 | 牡4 | 57 | 1.48.0 | 差し | 35.8 | 3 | |
| 4 | 4 | ▲ | B | 9 | ラムジェット | 5 | 三浦皇成 | 牡4 | 58 | 1.48.0 | 追込 | 35.3 | 1 |
| 5 | 3 | D | 10 | ドゥラエレーデ | 8 | C.デム | 牡5 | 57 | 1.48.6 | 先行 | 37.1 | 6 | |
| 6 | 8 | C | 8 | ブライアンセンス | 9 | 高杉吏麒 | 牡5 | 57 | 1.48.7 | 先行 | 37.0 | 5 | |
| 7 | 9 | ◎ | A | 1 | アウトレンジ | 1 | 松山弘平 | 牡5 | 58 | 1.49.3 | 中団 | 37.3 | 7 |
| 8 | 15 | C | 14 | デルマソトガケ | 14 | 団野大成 | 牡5 | 57 | 1.49.6 | 後方 | 37.3 | 7 | |
| 9 | 7 | ☆ | A | 4 | シゲルショウグン | 6 | 幸英明 | 牡5 | 57 | 1.49.6 | 先行 | 38.1 | 10 |
| 10 | 14 | ◯ | A | 3 | ペリエール | 4 | 佐々木大 | 牡5 | 57 | 1.49.8 | 中団 | 37.8 | 9 |
| 11 | 11 | × | C | 6 | レヴォントゥレット | 10 | 西村淳也 | 牡4 | 57 | 1.50.3 | 逃げ | 39.0 | 12 |
| 12 | 2 | E | 13 | ノースブリッジ | 12 | 岩田康誠 | 牡7 | 57 | 1.50.5 | 中団 | 38.4 | 11 | |
| 13 | 13 | E | 12 | レイナデアルシーラ | 11 | 田口貫太 | 牝3 | 53 | 1.51.5 | 中団 | 40.0 | 13 | |
| 14 | 10 | E | 15 | エアロロノア | 15 | 北村友一 | セ8 | 57 | 1.58.4 | 後方 | 44.9 | 14 | |
| 止 | 1 | C | 11 | サンデーファンデー | 13 | 浜中俊 | 牡5 | 58 |
第15回みやこS2025 配当
| 券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 12 | 600円 | 2番人気 |
| 複勝 | 12 | 220円 | 2番人気 |
| 5 | 380円 | 7番人気 | |
| 6 | 200円 | 1番人気 | |
| 枠連 | 3-7 | 1,510円 | 6番人気 |
| 馬連 | 05-12 | 5,270円 | 19番人気 |
| ワイド | 05-12 | 1,720円 | 20番人気 |
| 06-12 | 780円 | 6番人気 | |
| 05-06 | 1,300円 | 15番人気 | |
| 馬単 | 12-05 | 8,490円 | 31番人気 |
| 3連複 | 05-06-12 | 8,450円 | 27番人気 |
| 3連単 | 12-05-06 | 49,680円 | 151番人気 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
第15回みやこS2025 レース回顧
今回のレースを決定づけた最大の要因は、**「不良」馬場**と、それに反するタフな**イーブンペース**でした。
タフなラップと逃げ切り劇
勝ち馬ダブルハートボンドの走破タイムは**1分47秒5**。
ラップは以下の通りです。
12.1 – 11.0 – 12.0 – 11.9 – 12.3 – 12.0 – 12.0 – 12.0 – 12.2
特筆すべきは、2ハロン目(200-400m)で**11.0秒**という鋭い加速を見せたにも関わらず、不良馬場の中盤以降もペースが極端に落ち込まず、**12.0秒前後のイーブンペース**で流れ続けた点です。
これは、不良馬場においては非常にスタミナを要求される、先行馬には過酷な流れでした。
しかし、それを乗り切ったのが**12番 ダブルハートボンド**です。
コーナー通過順位を見ると、1角、2角では11番と競り合うも、3角以降は**単独先頭**でレースを支配し、最後まで粘り切る**完璧な逃げ切り**を決めました。
このタフなコンディションと展開が、結果的に同馬の底力を最大限に引き出す形となりました。
予想上位印馬総崩れの背景
一方、**本命◎のアウトレンジ(7着)**や、**対抗◯のペリエール(10着)**といった有力馬は軒並み大敗。
不良馬場でのハイペースに持ち込み、先行馬のスタミナを奪ったことで、追込・差し馬にチャンスが生まれるかと思われましたが、結果は逃げ切り。
これは、不良馬場でのタフな消耗戦が、逆に人気馬の持つ爆発力や終いの切れ味を削ぎ落としてしまったと考えられます。
2着の**△サイモンザナドゥ(7番人気)**、3着の**ロードクロンヌ(3番人気)**は、先行集団の直後で上手く脚を温存し、最後の直線で粘り込んだことで、中波乱の馬券圏内を確保しました。
最終的に、3連単は**151番人気、49,680円**という波乱決着。
この結果は、特殊な馬場状態や当日の馬の調子、そして騎手の決断力が重賞レースにおいて決定的な要素となることを改めて教えてくれました。
データ予想は、【牝馬は(0-0-0-6/6)】というデータが最大の割引材料となり全頭診断E評価で惨敗でした。
普通に考えれば2番人気、6戦5勝2着1回の連対率100%の馬なので無印はないと思うのですが、データ予想ということで何も考えずスッパと無印になった感じです。
まぁ、良いときもあれば悪いときもある……… ということで。
今週はどうだったかな?ぐらいな感じで気にして頂ければ嬉しいです。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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