ホープフルステークス2025予想|過去10年データから見る傾向と狙い方

ホープフルステークス2025は、2歳G1路線の中でも、年末の有馬記念の前後に行われることもあり、未来のクラシックホースを見つけるうえで重要なレースです。
中山芝2000mという舞台は適性が問われやすく、過去の傾向を知ることは、ホープフルSで好走馬を見極めるうえで大きなヒントになります。

本記事では、過去10年間のG1・G2データを徹底的に分析し、人気、枠順、前走、血統といった様々な角度から、好走馬に共通する傾向を整理します。

データをもとにレースの特徴を把握し、馬券検討や予想の参考資料としてご活用ください。

ホープフルステークス過去傾向分析




人気別データ(過去10年):1番人気の信頼度は異常!?

まずは馬券の基本となる、人気別の傾向から見ていきましょう。
ホープフルSの過去10年データにおいて、1番人気の信頼性は非常に高い傾向にあります。

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 7- 1- 0- 2/ 10 70.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1- 2- 3- 4/ 10 10.0% 30.0% 60.0%
3番人気 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0- 2- 1- 7/ 10 0.0% 20.0% 30.0%
その他 1- 3- 4-106/114 0.9% 3.5% 7.0%

【分析ポイント】

  • 過去10年で1番人気は[7-1-0-2/10]、**勝率70.0%、複勝率80.0%**という驚異的な安定感を誇ります。
    軸馬選びで迷ったら、まず1番人気を信頼すべきでしょう
  • 勝ち馬は1番人気から3番人気までで9頭出ており、上位人気馬が中心となる傾向が強いです。
  • ただし、**14番人気**から勝ち馬が1頭出ており、また**8番人気**や**17番人気**といった大穴も馬券に絡むなど、波乱の可能性も秘めています。

馬番別データ(過去10年):内枠~中枠が圧倒的に有利

中山芝2000mは内回りコースであり、枠順の有利不利が顕著に出る傾向があります。
ホープフルS過去10年のデータからは、内枠~中枠の好走が目立ちます。

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番 0- 2- 1- 6/ 9 0.0% 22.2% 33.3%
2番 2- 0- 1- 7/10 20.0% 20.0% 30.0%
3番 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0%
4番 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
5番 2- 1- 1- 6/10 20.0% 30.0% 40.0%
6番 2- 1- 1- 6/10 20.0% 30.0% 40.0%
7番 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2%
8番 0- 3- 1- 6/10 0.0% 30.0% 40.0%
9番 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0%
10番 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0%
11番 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%
12番 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
13番 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0%
14番 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
15番 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%
16番 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
17番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
18番 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%

【分析ポイント】

  • 勝ち星は**2番、5番、6番**からそれぞれ2勝ずつと集中しており、内目の枠が特に有利な傾向です。
  • **8番**は勝利こそないものの、連対率・複勝率が40.0%と非常に高く、馬券の軸として機能しています。
  • **極端な外枠(14番以降)**や**12番**からは連対実績がなく、中山のトリッキーなコース形態を考慮すると、**内~中枠**を引いた馬はそれだけで評価を上げる必要があります。

性別別データ(過去10年):少ない出走でも侮れない「牝馬」の存在

2歳G1戦であり、牡馬が中心となるレースですが、牝馬の出走があった際の成績にも注目です。

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率
牡・セン馬 9- 10- 10-116/145 6.2% 13.1% 20.0%
牝馬 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%

【分析ポイント】

  • 出走頭数自体は牡馬が圧倒的ですが、出走した牝馬はわずか6頭ながら1勝を挙げており、牡馬・セン馬の勝率(6.2%)を大きく上回ります。
  • 数少ない出走の中でも結果を残していることから、ホープフルステークスに出走してくる牝馬は、**高い能力**と**タフさ**を兼ね備えていると見てよく、人気薄でも軽視は禁物です。
ホープフルステークス 前走レース分析




前走データ(過去10年):好走へのステップレースを徹底解剖!

ホープフルSに出走する2歳馬にとって、前走がどのような条件だったのかは重要な判断材料です。
ここでは、距離、着順、着差から好走傾向を探ります。

前走距離別:1800m組が勝利の中心

前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1600m 0- 2- 1- 5/ 8 0.0% 25.0% 37.5%
1800m 7- 2- 3- 42/ 54 13.0% 16.7% 22.2%
2000m 3- 6- 6- 71/ 86 3.5% 10.5% 17.4%

【分析ポイント】

  • 前走**1800m組**が過去10年で最多の**7勝**を挙げており、勝率でも13.0%と優秀です。
    前走でこの距離をこなしている馬は、最も信頼できるローテーションと言えます。
  • 前走**2000m組**は出走頭数が多いものの、勝率では1800m組に劣ります。
  • 前走**1600m組**は勝利こそないものの、複勝率37.5%と安定しており、マイル戦でスピードを見せた馬の適応力も高いことがわかります。

前走着順別:同級2着からの巻き返しに注目

前確定着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同級1着 4- 5- 3- 17/ 29 13.8% 31.0% 41.4%
同級2着 2- 2- 0- 6/ 10 20.0% 40.0% 40.0%
同級3着 1- 0- 0- 11/ 12 8.3% 8.3% 8.3%
同級4着 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
同級5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
同級6~9着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
同級10着~ 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0%
下級1着 2- 3- 6- 55/ 66 3.0% 7.6% 16.7%
下級2着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
下級3着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
下級4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
下級5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
下級6~9着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
下級10着~ 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%

【分析ポイント】

  • 前走で**同級2着**だった馬が、勝率20.0%、連対率40.0%と最も好成績を残しており、惜敗からの巻き返しが目立ちます。
  • 前走で**同級1着**(既に上のクラスで勝利)の馬も安定しており、この2パターンが馬券の中心です。
  • **下級クラス(新馬・未勝利)を勝って臨む馬(下級1着)**は、出走頭数が多い割に勝率3.0%と低く、クラスの壁に阻まれるケースが多いと見られます。

前走着差別:負けて強しの「負0.0」組

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
勝0.6~0.9 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9%
勝0.3~0.5 1- 0- 2- 21/ 24 4.2% 4.2% 12.5%
勝0.1~0.2 4- 6- 3- 29/ 42 9.5% 23.8% 31.0%
勝0.0 0- 1- 3- 20/ 24 0.0% 4.2% 16.7%
負0.0 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0%
負0.1~0.2 2- 1- 0- 15/ 18 11.1% 16.7% 16.7%
負0.3~0.5 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%

【分析ポイント】

  • 前走で「負0.0」(ハナ差や同着で負けた馬)の馬は、**勝率40.0%、複勝率60.0%**と極めて優秀な成績です。
    前走で能力を示しながらも惜しくも勝利を逃した馬は、反動なく能力を発揮できる傾向にあります。
  • 前走で**0.1~0.2秒差で勝利した馬**が最多の4勝を挙げており、楽勝よりも僅差で勝ち上がってきた馬の方が、本番での競争力が高い可能性があります。
  • 前走で**0.3秒以上差をつけられて敗退**している馬(負0.3~)は連対実績がなく、巻き返しは難しいと見てよいでしょう。

前走脚質データ(過去10年):先行・中団から上がり最速馬が優勢

中山2000mは器用さが求められるコースです。
前走の脚質と上がりタイムから、適性の傾向を分析します。

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 1- 0- 0- 19/ 20 5.0% 5.0% 5.0%
平地・先行 6- 3- 4- 51/ 64 9.4% 14.1% 20.3%
平地・中団 2- 5- 6- 33/ 46 4.3% 15.2% 28.3%
平地・後方 1- 2- 0- 17/ 20 5.0% 15.0% 15.0%
平地・マクリ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
3F 1位 6- 5- 6- 40/ 57 10.5% 19.3% 29.8%
3F 2位 3- 3- 2- 26/ 34 8.8% 17.6% 23.5%
3F 3位 0- 1- 1- 17/ 19 0.0% 5.3% 10.5%
3F 4~5位 0- 1- 0- 22/ 23 0.0% 4.3% 4.3%
3F 6位~ 1- 0- 1- 14/ 16 6.3% 6.3% 12.5%

【分析ポイント】

  • 前走で**「平地・先行」**から**6勝**が生まれており、先行できる競馬巧者が有利です。
    しかし、**「平地・中団」**も複勝率28.3%と高く、差し脚を使える馬も十分に通用します。
  • 最も重要なのは**「上がり3Fタイム」**です。
    前走で**上がり3Fタイム1位または2位**だった馬が合計9勝を占めており、本番で求められる持続的な鋭い末脚を持っていることが必須条件です。
  • **逃げ馬**は1勝のみで、前走で逃げている場合は、本番で控える競馬ができるかが鍵となります。

前走馬体重・斤量別データ(過去10年):適度な馬格と斤量変動の少なさ

馬体の大きさや前走からの斤量変化は、成長途上にある2歳馬にとって特に無視できないデータです。

前走馬体重別

前走馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
420~439kg 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
440~459kg 2- 2- 2- 17/ 23 8.7% 17.4% 26.1%
460~479kg 3- 1- 1- 44/ 49 6.1% 8.2% 10.2%
480~499kg 2- 5- 4- 37/ 48 4.2% 14.6% 22.9%
500~519kg 2- 1- 2- 14/ 19 10.5% 15.8% 26.3%
520~539kg 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%

【分析ポイント】

  • 勝ち馬は**440kg~539kg**の馬格を持つ馬から出ています。
    特に**500~519kg**のゾーンは勝率10.5%と高い水準です。
  • 極端な馬格差はなく、おおよそ**440kg以上の馬**が中心となりますが、**420~439kg**の小柄な馬でも複勝率40.0%と好走例があるため、馬格のみで切り捨てるのは危険です。

前走斤量別

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
増減無し 10- 9- 9- 104/ 132 7.6% 14.4% 21.2%
今回増 0- 1- 0- 16/ 17 0.0% 5.9% 5.9%
今回減 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%

【分析ポイント】

  • 過去の勝ち馬は全て**「増減無し」**または**「増減±1kg以内」**の馬から出ており、斤量の増減がほとんどない馬が好走の中心です。
  • **斤量が増える馬(今回増)**は連対実績がなく、特に苦戦する傾向が見られます。
  • **斤量が減る馬(今回減)**は出走例が少ないながらも複勝率50.0%と穴をあける可能性を秘めています。




血統データ(過去10年):ホープフルSを制する血脈とは

中山2000mという舞台を攻略するためには、血統的な裏付けが欠かせません。
過去の傾向から、特に注目すべき種牡馬・母父・ニックスを見ていきましょう。

種牡馬:ディープインパクト産駒が実績トップ

種牡馬 着別度数 勝率 複勝率
ディープインパクト 3- 1- 1- 8/ 13 23.1% 38.5%
ジャスタウェイ 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3%
キングカメハメハ 1- 0- 2- 2/ 5 20.0% 60.0%
ハーツクライ 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 22.2%
ドゥラメンテ 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1%
キタサンブラック 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0%

【分析ポイント】

  • **ディープインパクト**産駒が3勝を挙げており、このレースの最重要種牡馬です。(※産駒はもういません。)
  • 系統では、**サンデーサイレンス系**が7勝と中心ですが、**キングカメハメハ**や**ドゥラメンテ**など**ミスプロ・Kingmambo系**も合計3勝を挙げており、パワー系の血統も欠かせません。

母父:スタミナやスピードを補完する血統に注目

母父馬系統 着別度数 勝率 複勝率
ダンチヒ系 3- 1- 2- 8/ 14 21.4% 42.9%
サンデーサイレンス系 2- 2- 5- 28/ 37 5.4% 24.3%
ターントゥ・ロベルト他系 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0%
ヌレイエフ系 0- 2- 0- 1/ 3 0.0% 66.7%

【分析ポイント】

  • 母父系統では、欧州のスタミナ・底力系である**ダンチヒ系**が勝率21.4%、複勝率42.9%と最も高い好走率を誇ります。
  • また、母父馬として**スペシャルウィーク**が複勝率60.0%と非常に安定しており、日本の長距離適性を持つ血統も好相性です。

ニックス:サンデー系 × ダンチヒ系が最強配合

ニックス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 xダンチヒ系 3- 1- 2- 2/ 8 37.5% 50.0% 75.0%
ミスプロ・Kingmambo系 xサンデーサイレンス系 2- 0- 3- 12/ 17 11.8% 11.8% 29.4%
サンデーサイレンス系 xミスタープロスター系 1- 1- 0- 12/ 14 7.1% 14.3% 14.3%

【分析ポイント】

  • ホープフルステークスにおける最強のニックスは、**「サンデーサイレンス系 × ダンチヒ系」**で、勝率37.5%、複勝率75.0%という驚異的な成績です。
    この配合を持つ馬は最優先でチェックすべきでしょう。
  • また、**「ミスプロ・Kingmambo系 × サンデーサイレンス系」**も2勝を挙げており、日本の主流血統を組み合わせた配合が好走の中心です。

生産者データ(過去10年):ノーザンファームが圧倒的に強い!

生産牧場の勢いは、若駒の頂点を決めるレースにおいて特に大きな影響力を持ちます。
ホープフルS過去10年の傾向を見てみましょう。

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 8- 4- 5- 28/ 45 17.8% 26.7% 37.8%
ノースヒルズ 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
社台コーポレーション 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%

【分析ポイント】

  • **ノーザンファーム**生産馬が過去10年で**8勝**を挙げており、複勝率37.8%と圧倒的な成績でこのレースを席巻しています。
  • 馬券圏内(3着以内)の馬の約85%は、**ノーザンファーム**または**社台グループ(ノースヒルズ含む)**の生産馬で占められており、有力生産牧場の馬を重視することが必須となります。




傾向まとめ(好走パターン整理)

  • 【信頼度】**1番人気**の信頼度が極めて高い(勝率70.0%)。
    軸馬は上位人気から選ぶのがセオリー。
  • 【枠順】**内枠~中枠(特に2番、5番、6番、8番)**が好走傾向にあり、外枠は割引が必要。
  • 【ローテ】前走**1800m組**が中心。連戦は厳しく、**中5~9週**のローテーションが圧倒的に有利。
  • 【前走内容】前走で**「同級2着」**または僅差の**「負0.0」**だった馬は巻き返しに注意。
    また、前走で**上がり3Fタイム1位または2位**の末脚を使えていることは必須条件。
  • 【血統】血統配合では**「サンデー系 × ダンチヒ系」**が最強ニックス。
  • 【生産】**ノーザンファーム生産馬**の強さが圧倒的であり、出走馬がいれば最上位の評価を。

ホープフルステークス2025予想(暫定)

※本項目は2025年ホープフルS向けの暫定予想です。
過去10年データから見える好走傾向をもとに整理しています。

枠順確定や全頭診断を踏まえ、最終的な狙い方はレース前日に追記・更新予定です。

📌 このサイトでは毎週最新の重賞データ分析・重賞予想を公開中!
次回の更新を見逃さないよう、ブックマーク登録をおすすめします。

【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。

参考リンク
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
―過去のレース結果や競馬場情報を確認できます。


更新履歴

  • 2025年12月22日:初回公開(2015〜2024年の過去10年データを掲載)
タイトルとURLをコピーしました