秋のマイル王決定戦への重要なステップレース、第28回富士ステークス2025(GII)が開催されました。
今年もハイレベルなメンバーが揃い、馬券的にも非常に悩ましい一戦でしたが、結果は予想を上回る激しいロングスパート戦となりました!
今回は、確定した馬場状態、ラップ、そして全着順表と配当表のデータをもとに、富士S2025のレースの展開と、来たるマイルCSへ向けて注目すべき馬を徹底的に回顧していきます!
富士ステークス2025 レース結果
着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ▲ | A | 4 | ガイアフォース | 3 | 横山武史 | 牡6 | 57 | 1.31.7 | 先行 | 33.3 | 5 |
2 | 14 | ◎ | A | 1 | ジャンタルマンタル | 1 | 川田将雅 | 牡4 | 59 | 1.31.8 | 先行 | 33.3 | 5 |
3 | 6 | D | 3 | ソウルラッシュ | 4 | 団野大成 | 牡7 | 59 | 1.32.1 | 差し | 33.4 | 8 | |
4 | 8 | △ | B | 8 | ジュンブロッサム | 9 | 石川裕紀 | 牡6 | 58 | 1.32.1 | 追込 | 32.8 | 1 |
5 | 4 | ☆ | A | 6 | ウンブライル | 8 | ルメール | 牝5 | 55 | 1.32.1 | 中団 | 33.2 | 4 |
6 | 9 | C | 7 | キープカルム | 6 | 坂井瑠星 | 牡4 | 57 | 1.32.3 | 中団 | 33.3 | 5 | |
7 | 13 | × | B | 10 | ファーヴェント | 10 | 佐々木大 | 牡4 | 57 | 1.32.5 | 中団 | 33.7 | 9 |
8 | 12 | C | 9 | シャンパンカラー | 7 | 戸崎圭太 | 牡5 | 58 | 1.32.5 | 後方 | 33.1 | 3 | |
9 | 2 | C | 5 | ウォーターリヒト | 5 | 菅原明良 | 牡4 | 57 | 1.32.5 | 後方 | 33.0 | 2 | |
10 | 1 | ◯ | A | 2 | マジックサンズ | 2 | 武豊 | 牡3 | 55 | 1.32.9 | 中団 | 34.0 | 11 |
11 | 7 | C | 11 | ニシノスーベニア | 11 | 大野拓弥 | 牡6 | 57 | 1.33.0 | 中団 | 33.8 | 10 | |
12 | 5 | D | 12 | レイベリング | 13 | 津村明秀 | 牡5 | 57 | 1.33.1 | 先行 | 34.6 | 12 | |
13 | 10 | D | 13 | グリューネグリーン | 12 | 石橋脩 | 牡5 | 57 | 1.33.2 | 逃げ | 34.9 | 14 | |
14 | 3 | E | 14 | シャイニーロック | 14 | 山本聡哉 | 牡9 | 57 | 1.33.9 | 後方 | 34.6 | 12 |
富士S2025 配当(払戻金)
券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
---|---|---|---|
単勝 | 11 | 710円 | 4番人気 |
複勝 | 11 | 160円 | 3番人気 |
14 | 110円 | 1番人気 | |
6 | 160円 | 4番人気 | |
枠連 | 7-8 | 480円 | 1番人気 |
馬連 | 11-14 | 620円 | 2番人気 |
ワイド | 11-14 | 270円 | 2番人気 |
06-11 | 580円 | 6番人気 | |
06-14 | 250円 | 1番人気 | |
馬単 | 11-14 | 1800円 | 6番人気 |
3連複 | 06-11-14 | 1020円 | 1番人気 |
3連単 | 11-14-06 | 7130円 | 11番人気 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
富士ステークス2025 レース回顧
【展開とラップ分析:持続力の問われるロングスパート戦】
レースは逃げ馬グリューネグリーン(13着)が刻んだペースが、序盤から中盤にかけて**12.5 – 11.6 – 11.6 – 11.6**と非常に落ち着いた流れになりました。
前走逃げていたマジックサンズ(2番人気/10着)が中団に控え、誰も競りかけなかったため、スローペースに。
これは東京マイルでは珍しくありませんが、勝負の上がり4ハロンは**11.2 – 11.0 – 11.2**と一気の加速となり、ラスト600mからゴールまでずっと速いラップを踏み続ける**「持続的なロングスパート戦」**となりました。
この展開は、瞬発力だけでなく、速い脚を長く使い続ける能力、すなわち「持続力」と、スローからの加速に対応できる「位置取りの良さ」が強く求められました。
【勝馬:ガイアフォース(1着)の勝因】
勝った**ガイアフォース(4番人気)**は、この「位置取りと持続力」の要求に完璧に応えました。
- **通過順位(4角):** 10(11,14)。
逃げ馬の直後、そして1番人気ジャンタルマンタルと並ぶ絶好の先行集団でした。
直線で逃げ馬をスムーズにかわし加速体制に入れました。 - **斤量差の活用:** 59kgを背負ったジャンタルマンタルに対し、**57kgの恩恵**を最大限に活かし、横山武史騎手の巧みなエスコートで僅差のゴール勝負を制しました。
- **タイム:** 1.31.7は優秀な勝ち時計。
これで春の不振を脱却し、マイルチャンピオンシップへ向けて最高の形で本賞金を加算できました。
【敗れた有力馬たちの評価】
◆ ジャンタルマンタル(2着/1番人気)
勝ち馬とほぼ同じ位置から最高の競馬をしましたが、ゴール前でわずかに力尽きました。
しかし、**トップハンデ59kg**を背負って勝ち馬とハナ差の2着は、改めて能力の高さを示したと言えます。
叩き台としては上々で、本番ではさらに上昇が見込めます。
◆ ソウルラッシュ(3着/4番人気)
この馬も**59kg**を背負いながら、中団から差し込み3着を確保。
上がり3ハロン**33.4秒**で、前残りの展開を考えれば非常に価値のある好走です。
マイルCSでの活躍が楽しみになる内容でした。
◆ ジュンブロッサム(4着/9番人気)
この日の競馬で最もインパクトを残したのがこの馬でしょう。
道中後方12-11番手から追い込み、上がり3ハロン32.8秒の最速タイムを記録。
前が止まらない展開でこの末脚は圧巻です。
着順は4着でしたが、次走以降、このパフォーマンスが活きる展開になれば、G1でも大穴を開ける可能性を秘めています。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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