富士ステークス2025過去10年 データと前走傾向から読み解く好走条件

秋の東京開催がスタートし、マイルチャンピオンシップへ向けて重要な一戦、富士ステークス2025がやってきます。
このレースは、東京芝1600mという舞台で行われ、マイル路線の実力馬がズラリと揃うハイレベルなG2戦です。

2025年はどの馬がマイル王への切符を手にするのか?
過去10年間の詳細なデータを徹底分析し、人気、年齢、血統、前走ローテーションといった多角的な視点から、2025年のレースで狙うべき傾向を炙り出します。
データに基づく勝利の方程式を見つけ出し、馬券検討にお役立てください!

富士ステークス2025過去10年 傾向分析




富士ステークス2025過去10年の人気別データ

まずは馬券の基本、人気別の富士ステークス2025過去10年成績を見て、レースの波乱度を測ります。

富士ステークス 過去10年 人気別成績(一部抜粋)
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4- 2- 0- 4/ 10 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 2- 0- 2- 6/ 10 20.0% 20.0% 40.0%
3番人気 1- 4- 1- 4/ 10 10.0% 50.0% 60.0%
4番人気 2- 3- 1- 4/ 10 20.0% 50.0% 60.0%
5番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%

富士ステークスは、1番人気が勝率40.0%、複勝率60.0%と非常に高い信頼度を誇ります。

特筆したいのは、3番人気と4番人気が連対率・複勝率ともに60.0%と、1番人気に匹敵する好走率を誇ること。このことから、本命サイドの中でも人気が割れた場合に、3・4番人気が積極的に馬券に絡んでくる傾向が見て取れます。
7番人気以下は好走率が大幅に低下しており、基本的には1~4番人気が中心となる堅めのレースです。


富士ステークス2025過去10年の馬番別データ

東京芝1600mというコースで、枠番の有利不利は存在するのでしょうか?過去10年のデータを確認します。

富士ステークス2025過去10年 馬番別成績
馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3番 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0%
6番 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0%
11番 0- 4- 0- 6/10 0.0% 40.0% 40.0%
14番 0- 0- 4- 3/ 7 0.0% 0.0% 57.1%
16番 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0%

富士ステークスの馬番別の傾向は、特定の極端な枠有利・不利がなく、内外から幅広く好走馬が出ているのが特徴です。
勝利数でリードしているのは3番、6番、16番で、特に16番は勝率40.0%を誇ります。

結論として、馬番よりも馬の能力や脚質を重視すべきでしょう。


年齢・性別別データ

次に、どの年齢・性別の馬が過去10年に好成績を収めているかを確認します。

性別別集計

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率
牡・セン馬 7- 9- 8-113/137 5.1% 11.7% 17.5%
牝馬 3- 1- 2- 8/ 14 21.4% 28.6% 42.9%

出走頭数こそ少ないものの、牝馬が驚異的な成績を残しています。
勝率21.4%、複勝率42.9%は牡・セン馬を大きく上回るもので、出走してきた牝馬は無条件で高い評価を与えるべきです。

年齢別集計

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 3- 1- 3- 26/ 33 9.1% 12.1% 21.2%
4歳 5- 4- 1- 22/ 32 15.6% 28.1% 31.3%
5歳 2- 3- 6- 36/ 47 4.3% 10.6% 23.4%

年齢別では、中心は4歳馬です。勝率・連対率・複勝率すべてでトップであり、最も勢いのある世代と言えます。
6歳以上は連対率・複勝率が急落しており、馬券から消しても良いでしょう。

富士S2025過去10年 前走レース分析




富士ステークス2025過去10年:前走データ

前走のローテーション、着順、着差から、好走馬に共通する傾向を分析します。

前走距離別

富士S2025過去10年 前走距離別成績(好走距離抜粋)
前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1600m 8- 7- 7- 69/ 91 8.8% 16.5% 24.2%
2000m 2- 1- 1- 19/ 23 8.7% 13.0% 17.4%

好走馬のほとんどは、同距離の前走1600m組か、中距離から距離を短縮してくる2000m組です。距離短縮ローテは強く警戒すべきです。

前走着順別

富士ステークス 過去10年 前走着順別成績(同級抜粋)
前確定着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同級3着 3- 1- 3- 6/ 13 23.1% 30.8% 53.8%
同級10着~ 3- 2- 3- 40/ 48 6.3% 10.4% 16.7%

最も注目すべきは前走「同級3着」の馬で、複勝率53.8%と驚異的な数字。
また、G1などで大敗し、人気を落とすケースが多い前走「同級10着~」の馬も3勝を挙げており、穴馬として狙えます。

前走着差別

富士ステークス 過去10年 前走着差別成績(好走パターン抜粋)
前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
勝0.0 (同着) 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0%
負0.1~0.2 3- 2- 1- 11/ 17 17.6% 29.4% 35.3%

前走でわずかしか負けていない「負0.1~0.2」の馬が最多の3勝を挙げており、僅差の敗戦馬の巻き返しが多い傾向です。
また、「同着勝ち」の馬も勝率40.0%と高信頼度です。


前走脚質データ

東京の長い直線が活きるマイル戦。好走した馬の前走脚質傾向を探ります。

富士ステークス 過去10年 前走脚質別成績
前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
平地・逃げ 0- 0- 0- 11/ 11 0.0% 0.0% 0.0%
平地・後方 4- 3- 0- 29/ 36 11.1% 19.4% 19.4%
3F 4~5位 1- 3- 4- 12/ 20 5.0% 20.0% 40.0%

データは明確に差し・追い込み有利傾向を示しています。
前走で「後方」からレースを進めた馬が勝率11.1%でトップ、連対率も最も高いです。

また、上がり3ハロン順位では3F 4~5位の馬の複勝率が高く、高い上がりを使える馬が好走の絶対条件となります。


前走馬体重・斤量別データ

馬のサイズや、前走からの斤量変動といった要素にも傾向が現れています。

前走馬体重別集計

富士S2025過去10年 前走馬体重別成績(勝ち馬ゾーン抜粋)
前走馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
440~459kg 1- 1- 2- 9/ 13 7.7% 15.4% 30.8%
460~479kg 4- 1- 5- 27/ 37 10.8% 13.5% 27.0%
480~499kg 3- 4- 0- 34/ 41 7.3% 17.1% 17.1%

勝ち馬の多くは460~479kgのゾーンから出ており、このあたりが好走の中心となる馬格です。
極端な大型馬(540kg以上)からは好走例がありません。

前走斤量別集計(今回斤量比)

富士ステークス 過去10年 前走斤量別成績(今回斤量増減)
斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率
増減無し 3- 7- 2- 41/ 53 5.7% 18.9% 22.6%
今回1~1.5kg増 3- 1- 2- 21/ 27 11.1% 14.8% 22.2%
今回3kg以上減 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%

斤量データでは、「今回3kg以上減」のローテーションが勝率16.7%で最も高い数値を記録。
G1などから斤量が軽くなる馬は狙い目です。




富士ステークス2025過去10年:血統データに見る勝利の傾向

過去10年血統面から、富士ステークスで好走しやすい馬の傾向を探ります。

種牡馬

富士ステークス 過去10年 種牡馬別成績(好走上位抜粋)
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 2- 2- 4-10/18 11.1% 22.2% 44.4%
ハービンジャー 2- 0- 0- 5/ 7 28.6% 28.6% 28.6%

最多好走はディープインパクト産駒で、複勝率44.4%と抜群の安定感です。
ハービンジャー産駒も高い勝率をマークしており、注目です。全体として、サンデーサイレンス系の種牡馬が優勢です。

母父

富士ステークス 過去10年 母父馬別成績(好走上位抜粋)
母父馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
クロフネ 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0%
サンデーサイレンス 2- 0- 1- 7/10 20.0% 20.0% 30.0%

母父では、出走2頭で2勝のクロフネが驚異的な成績です。
母父にパワーやスピードを補完できる血統を持つ馬が、東京マイルのタフな流れに対応しやすい傾向にあります。

ニックス

富士ステークス 過去10年 ニックス別成績(好走上位抜粋)
ニックス (種牡馬 ✕ 母父系) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 x ミスタープロスター系 2- 1- 2- 11/ 16 12.5% 18.8% 31.3%
ダンチヒ系 x サンデーサイレンス系 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0% 20.0%
ミスプロ・Kingmambo系 x サンデーサイレンス系 1- 4- 1- 12/ 18 5.6% 27.8% 33.3%

最も連対率・複勝率が高いのはミスプロ・Kingmambo系 ✕ サンデーサイレンス系です。
全体的に、サンデー系種牡馬と、母父にミスプロ系・ノーザンダンサー系を組み合わせた配合が有力なニックスとして浮上しています。


生産者データ

最後に、生産牧場ごとの過去10年成績を見てみましょう。

富士ステークス 過去10年 生産者別成績(好走上位抜粋)
生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 6- 3- 3-39/51 11.8% 17.6% 23.5%
社台ファーム 2- 1- 2-17/22 9.1% 13.6% 22.7%

ノーザンファーム生産馬が過去10年で6勝と圧倒的な実績を誇ります。
勝率・連対率・複勝率すべてでトップであり、同牧場生産馬は最優先でチェックすべきです。
大手生産牧場勢力が中心となる傾向です。




まとめ(富士ステークス2025予想ポイント)

過去10年間のデータから導き出された、2025年富士ステークスの予想ポイントは以下の通りです。

  • 【最重要】牝馬が出走してきた場合は、最優先で評価する。
  • 4歳馬、そして人気は1番人気3~4番人気を信頼する。
  • 前走はG1で大敗(10着以下)した馬、または前走3着・着差0.1~0.2秒負けの馬が巻き返す傾向がある。
  • 前走は1600mまたは2000m(距離短縮)ローテが有力。
  • 差し・追い込み脚質、特に上がりを使える馬が有利。
  • ノーザンファーム生産、ディープインパクト産駒(安定性)、または母父にクロフネやミスプロ系を持つ馬の血統に注目する。

これらの富士ステークス2025過去10年の傾向を参考に、2025年の富士ステークスも高配当を掴み取りましょう!

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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。

参考リンク
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