10月11日(土)東京競馬場の芝1600mで行われた2歳重賞、**第11回サウジアラビアロイヤルカップ2025(G3)**。
少頭数ながら、将来のクラシック戦線を占う上で非常に重要な一戦となりました。
レース当日は小雨模様でしたが良馬場で行われました。
蓋を開けてみれば先行勢が作り出したのは**スローペース**。
最後の直線で爆発的な末脚を発揮した、エコロアルバがサウジアラビアRC2025(G3)タイトルを掴みました!
サウジアラビアRC2025 レース結果
2番人気に推された**エコロアルバ**が、豪快な追い込みで優勝を果たしました。
圧倒的1番人気のゾロアストロは3着に敗れ、波乱を演出したのは7番人気の**ガリレア**の2着入線でした。
着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ◯ | B | 2 | エコロアルバ | 2 | 坂井瑠星 | 牡2 | 56 | 1.33.8 | 追込 | 33.2 | 1 |
2 | 1 | C | 7 | ガリレア | 7 | 杉原誠人 | 牡2 | 56 | 1.34.1 | 先行 | 34.0 | 3 | |
3 | 5 | ◎ | A | 1 | ゾロアストロ | 1 | ルメール | 牡2 | 56 | 1.34.1 | 差し | 33.8 | 2 |
4 | 2 | D | 8 | マーゴットブロー | 8 | 荻野極 | 牡2 | 56 | 1.34.2 | 逃げ | 34.4 | 6 | |
5 | 8 | ▲ | A | 4 | チュウワカーネギー | 3 | 北村友一 | 牡2 | 56 | 1.34.4 | 中団 | 34.2 | 4 |
6 | 4 | E | 6 | ユウファラオ | 6 | 丸山元気 | 牡2 | 56 | 1.34.4 | 先行 | 34.5 | 7 | |
7 | 3 | C | 3 | アスクエジンバラ | 4 | 岩田康誠 | 牡2 | 56 | 1.34.6 | 中団 | 34.3 | 5 | |
8 | 7 | ☆ | B | 5 | ニシノエースサマ | 5 | 三浦皇成 | 牡2 | 56 | 1.34.9 | 先行 | 34.9 | 8 |
サウジアラビアRC2025 配当(払戻金)
2着に7番人気のガリレアが粘り込んだことで、三連単は3万円を超える高配当となりました。
種別 | 組番 | 払戻金 |
---|---|---|
単勝 | 6 | \360 |
複勝 | 6 | \130 |
1 | \470 | |
5 | \110 | |
馬連 | 01-06 (16番人気) | \8,690 |
ワイド | 01-06 (14番人気) | \1,380 |
05-06 (1番人気) | \170 | |
01-05 (12番人気) | \1,000 | |
馬単 | 06-01 (26番人気) | \13,620 |
3連複 | 01-05-06 (11番人気) | \3,490 |
3連単 | 06-01-05 (84番人気) | \32,330 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
サウジアラビアRC2025 レース回顧
【ペース分析】後傾ラップからの爆発力勝負
レースのラップは以下の通りです。
12.4 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 12.2 – 11.5 – 11.3 – 11.2
前半800mが**47.6秒**に対し、後半800mは**46.2秒**という明確な**後傾ラップ**となりました。
中盤の5ハロン目(12.2秒)で一気にペースが緩み、そこから最後の3ハロン(11.5 – 11.3 – 11.2)で再加速する、典型的な**瞬発力勝負**の展開です。
【勝者:エコロアルバ】完璧な立ち回りと規格外の末脚
勝利を飾った**エコロアルバ**(2番人気)は、この瞬発力勝負を見事に味方につけました。
コーナー通過順位は「**3角: 6 / 4角: 6**」と、終始最後方から脚を溜める形。
坂井瑠星騎手は先行勢がペースを緩めるのを見極め、直線まで完璧に温存。(見ている方はヤバい感じに思えましたが。。。)
その結果、メンバー中最速となる**上がり3ハロン 33.2秒**という破格の末脚を繰り出し、先行・差し勢を一気に飲み込みました。
良馬場での1分33秒8の好タイムに加え、GIIIの舞台でこの破壊力を見せつけたことは、非常に価値のある勝利と言えます。
エンジンのかかりが遅いのかも知れないので、中山などの小回りコースでの走りに注目(注意)したい感じがします。
【波乱の立役者:ガリレア】先行策で粘り込む
7番人気の低評価を覆し2着に激走したのは**ガリレア**でした。
先行策(通過順位 03-03)を取り、スローペースの恩恵を受けながら上位で直線へ。
加速力で勝るエコロアルバには屈したものの、内枠を活かして最後まで粘り込み、1番人気ゾロアストロを抑え込みました。
この粘りが馬連・馬単・三連単の高配当の最大の要因となりました。
【敗者:ゾロアストロ】瞬発力で一歩及ばず
単勝1.1倍台の圧倒的1番人気に推された**ゾロアストロ**は3着という結果に終わりました。
馬群の中団(通過順位 05-06)でレースを進め、最後の直線では上がり33.8秒と、勝ち馬に次ぐ末脚を使いました。
しかし、わずか0.3秒差に泣き、馬群が凝縮したスローペースの瞬発力勝負において、究極の切れ味を見せたエコロアルバの一瞬の加速に屈した形です。
着差は僅差であり、能力に大きな差はないと見られますが、レースの展開が味方しませんでした。
距離延長で見直せるか?覚えておきたいと思います。
総評
このレースは、先行した馬たちが前半でペースを落とし、結果的に後続の末脚勝負を促す展開となりました。
その中で、**エコロアルバ**の瞬発力が図抜けていたことが証明されました。
敗れた1番人気馬も能力は確かであり、今後クラシック戦線で再び激突することになるでしょう。
血統表を見るとウイニングチケットの母パワフルレデイの名もあるエコロアルバの次走に注目が集まります!
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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