2025年に新設された「しらさぎステークス(G3)」は、阪神芝1600m外回りで行われる注目の重賞競走です。
本記事では、同コースで過去に実施されていた米子ステークス(2015年〜2023年)のデータを分析し、しらさぎSの予想に役立つ傾向を解説します。


競馬レース予想傾向

阪神芝1600m(外回り)|コースの特徴

最後の直線が約470mと長く、外回りコースということもあり、スムーズな加速力や末脚が問われます。先行力に加えて、速い上がりを使える馬が有利です。

【参考データ】米子ステークス 過去成績(2015~2023)

以下は、同コース(阪神芝1600m外回り)で実施されていた米子ステークスの傾向です。

人気別傾向|1番人気が安定

1番人気馬は【4-3-0-2】と複勝率77.8%の高信頼。1番人気+先行脚質は特に狙い目です。

人気 成績 勝率 複勝率
1番人気 4-3-0-2 44.4% 77.8%
2番人気 2-1-0-6 22.2% 33.3%
3番人気 0-0-1-8 0.0% 11.1%




枠順・馬番傾向|内目~中ほどに好走馬集中

内~中枠が比較的安定。
13番~15番など外枠からの勝利もあり、極端な不利はないものの、包まれにくい中枠が理想です。

年齢別傾向|4・5歳馬が中心

  • 5歳【4-3-4-18】複勝率37.9%
  • 4歳【3-2-2-19】複勝率26.9%
  • 6歳以上は苦戦傾向(7歳以上の複勝率10%未満)

馬体重傾向|460~479kgに集中

好走馬は中型馬に偏っており、過不足ないサイズ感が重要。

  • 460~479kg【4-1-5-16】複勝率38.5%
  • 500kg以上【2-0-1-30】複勝率9.1%




脚質傾向|先行+速い上がりが武器

先行馬が【5-4-4-17】で複勝率43.3%と優勢。
また、3F最速馬は【4-1-0-5】と信頼度が高く、外回りでの末脚勝負に強いタイプは好材料。

前走脚質傾向|先行・中団が安定感、後方は割引

前走で先行・中団にいた馬が好走率高め。逆に、前走で逃げた馬後方待機だった馬は信頼性がやや劣ります。

前走脚質 成績 勝率 複勝率
逃げ 1-1-0-8 10.0% 20.0%
先行 2-2-2-15 9.5% 28.6%
中団 1-4-6-35 2.2% 23.9%
後方 4-2-0-28 11.8% 17.6%

前走上がり3F順位別傾向|最速よりも「上がり2~5位」が狙い目

前走上がり最速=信頼できるとは言い難く、
むしろ「前走上がり3F 2〜5位」の馬が好成績を収めています。

前走上がり順位 成績 勝率 複勝率
1位 0-1-1-6 0.0% 25.0%
2位 3-0-0-8 27.3% 27.3%
3位 0-0-2-4 0.0% 33.3%
4〜5位 4-1-1-11 23.5% 35.3%
6位以下 1-7-4-57 1.4% 17.4%

しらさぎSでは、速すぎない上がりで抜け出す中団〜先行型に注目。

前走傾向|前走1600m+先行型が好成績

  • 前走同距離(1600m)【5-5-5-35】複勝率30.0%
  • 前走1800m→距離短縮【1-2-3-24】複勝率20.0%
  • 前走逃げ・先行【2-2-2-15】複勝率28.6%




血統傾向(過去9年)

種牡馬別

最も多く馬券に絡んでいるのは ディープインパクト産駒(3-3-1-15/22) で、連対率27.3%、複勝率31.8%と安定。府中芝マイルらしく、切れ味タイプのディープ産駒が好相性です。

少数精鋭で好走しているのは以下の通り:

  • スクリーンヒーロー産駒(1-0-1-1/3)…複勝率66.7%
  • アドマイヤムーン産駒(1-0-1-2/4)…複勝率50.0%
  • タイキシャトル産駒(1-0-0-2/3)…勝率・連対率33.3%
  • ワールドエース・ダンスインザダーク・Point of Entry産駒…各【1-0-0-0】で勝率100%

一方、ダイワメジャー産駒(0-2-0-6/8)ハーツクライ産駒(0-0-2-4/6) は複勝率はまずまずながら勝ち切れない傾向が見られます。

母父馬別

こちらもディープ系や米国系スピード血統との相性が見られます。

  • キングカメハメハ(1-1-0-3/5)…複勝率40.0%
  • スペシャルウィーク、ホワイトマズル(各1-0-0-3/4)…勝率25%

1頭出走で勝利している好相性の母父:

  • マイネルラヴ
  • トウカイテイオー
  • ジェネラス
  • アドマイヤコジーン
  • Scat Daddy

複勝率100%の好走例:

  • Giant’s Causeway(0-0-2-0/2)
  • Smart Strike(0-1-0-1/2)
  • エンドスウィープ、Zilzal、Mr. Greeley、Intikhab、Anabaa…いずれも【0-1-0-0】

一方、出走数が多くても馬券圏外だった血統:

  • フレンチデピュティ(0-0-0-5)
  • ダンスインザダーク(0-0-0-5)
  • クロフネ(0-0-0-4)

まとめ|しらさぎステークス予想のポイント

  • 阪神芝1600mは先行+速い上がりが有利
  • 4歳・5歳馬が中心、6歳以上は割引
  • 460~479kgの馬体重、前走1600mの馬が好成績
  • ディープ系・サンデー系の血統が強い

新設重賞・しらさぎステークスの予想には、同舞台の米子ステークスの過去傾向が極めて重要な参考材料となります。該当条件に当てはまる馬を中心に、馬券戦略を立てていきましょう。