秋のGⅠ戦線、菊花賞へと繋がる重要なトライアルレース、第73回神戸新聞杯2025の熱いレース回顧をお届けします。
今年の阪神芝2400mは、極端なペースが生んだ「究極の瞬発力勝負」となりました。
1000m通過62.6秒というスローペースの展開の中、勝利を掴んだのはどの馬か?詳しく分析していきましょう!
第73回神戸新聞杯2025 レース結果
着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | ◯ | A | 1 | エリキング | 2 | 川田将雅 | 牡3 | 57 | 2.26.4 | 追込 | 32.3 | 1 |
2 | 5 | ◎ | A | 2 | ショウヘイ | 1 | 坂井瑠星 | 牡3 | 57 | 2.26.5 | 先行 | 32.9 | 3 |
3 | 2 | ▲ | A | 3 | ジョバンニ | 3 | 松山弘平 | 牡3 | 57 | 2.26.8 | 先行 | 33.1 | 6 |
4 | 9 | △ | B | 5 | デルアヴァー | 7 | 荻野極 | 牡3 | 57 | 2.26.9 | 差し | 33.1 | 6 |
5 | 1 | C | 4 | ライトトラック | 4 | 和田竜二 | 牡3 | 57 | 2.26.9 | 中団 | 33.0 | 4 | |
6 | 3 | C | 7 | アルマデオロ | 6 | 武豊 | 牡3 | 57 | 2.27.0 | 先行 | 33.6 | 9 | |
7 | 6 | D | 10 | サンライズバブル | 9 | 池添謙一 | 牡3 | 57 | 2.27.3 | 後方 | 33.0 | 4 | |
8 | 4 | ☆ | B | 6 | ジョイボーイ | 5 | 藤岡佑介 | 牡3 | 57 | 2.27.3 | 後方 | 32.8 | 2 |
9 | 8 | × | B | 9 | パッションリッチ | 10 | 西村淳也 | 牡3 | 57 | 2.27.4 | 後方 | 33.2 | 8 |
10 | 7 | C | 8 | ボンドロア | 8 | 横山典弘 | 牡3 | 57 | 2.28.0 | 逃げ | 34.7 | 10 |
第73回神戸新聞杯2025 配当
券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
---|---|---|---|
単勝 | 10 | 270円 | 2番人気 |
複勝 | 10 | 110円 | 2番人気 |
5 | 110円 | 1番人気 | |
2 | 130円 | 3番人気 | |
枠連 | 5-8 | 330円 | 1番人気 |
馬連 | 05-10 | 340円 | 1番人気 |
ワイド | 05-10 | 160円 | 1番人気 |
02-10 | 250円 | 3番人気 | |
02-05 | 230円 | 2番人気 | |
馬単 | 10-05 | 680円 | 2番人気 |
3連複 | 02-05-10 | 440円 | 1番人気 |
3連単 | 10-05-02 | 1,690円 | 2番人気 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
神戸新聞杯2025レース回顧:究極の瞬発力比べ
今年の神戸新聞杯は、**曇・良馬場**の阪神芝2400m外回りで行われましたが、そのレース内容はトライアルとしては異例の**超スローペース**となりました。
最初の1000mを**62.6秒**という遅いタイムで通過。
特に中盤では13秒台が続く極端な緩みがあり、各馬が体力を温存したまま直線勝負に突入しました。
勝者エリキング:川田騎手の完璧な騎乗と鬼脚
勝利を掴んだのは、2番人気**エリキング**と**川田将雅騎手**のコンビでした。
道中7番手の絶好の位置で折り合い、超スローペースの恩恵を最大限に享受。
そして、ラスト3ハロンで訪れた**10.7秒**という驚異的な加速ラップに対し、この馬は**上がり最速32.3秒**の末脚を繰り出しました。
これは完全に「ヨーイドン」の展開を味方につけた、まさに完璧な追込勝ちです。
展開が極端に偏ったとはいえ、この強烈な瞬発力は菊花賞に向けて大きな武器になるでしょう。
堅実に粘ったショウヘイとジョバンニ
2着**ショウヘイ**、3着**ジョバンニ**は、ともに道中3~4番手と先行しながらの好走。
先行勢の中では、ラストの急加速に最も対応できた組と言えます。
特に1番人気のショウヘイは、32.9秒という優秀な上がりを使って粘り切りました。
この展開では、先行馬が末脚勝負に対応するのは非常に難しいため、**位置取りの優位性**と**地力の高さ**が光りました。
この2頭も菊花賞への優先出走権を獲得し、本番での巻き返しが期待されます。
敗れた逃げ馬と菊花賞への課題
終始レースをリードした**ボンドロア(10着)**は、あまりにもペースを緩めすぎたため、ラストの瞬発力勝負で完全に失速。
逃げ馬にとっては最悪の展開となりました。
また、上がり2位の32.8秒を使っても8着に終わった**ジョイボーイ**のように、後方過ぎる位置では、高速上がりを使っても前を捉えきれないほど、前が有利に運べるペースだったことも分かります。
堅い配当(3連単1,690円、2番人気)となった今回のレースは、人気サイドの実力馬が展開を最大限に活かした結果と言えます。
菊花賞本番では、今回とは違う持続力が問われるタフな展開になる可能性もあり、各馬の対応力がカギとなるでしょう。
予想は、◯◎▲で決まりましたが、馬券的には人気薄の好走を期待している私には嬉しさ半分という感じです。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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