秋の京都競馬場を彩る2歳牝馬の重賞、ファンタジーステークス2025。
将来の桜花賞を目指す若き乙女たちの戦いは、毎年のように波乱を呼ぶ傾向があります。
今年も波乱必至のファンタジーステークス2025を的中させるため、2012年から2024年の京都芝1400mで行われた過去10年間のデータを徹底分析し、狙うべき馬の傾向を導き出していきます。
「人気別」「馬番別」「前走データ」「血統」など、多角的な視点からファンタジーS2025予想のヒントを探りましょう。
ファンタジーステークス2025人気別データ(過去10年)
過去10年の人気別成績から、ファンタジーステークスの波乱の傾向を検証します。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 2- 2- 2- 4/ 10 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
| 2番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 3番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
| 4番人気 | 2- 2- 0- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 5番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 6番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 7番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 8番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 9番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 10番人気以下 | 2- 2- 3- 40/ 47 | 4.3% | 8.5% | 14.9% |
1番人気の複勝率60.0%は信頼性が高いものの、勝率は20.0%に留まっています。
このレースの傾向として注目すべきは、**4番人気(勝率20.0%、連対率40.0%)と5番人気(勝率20.0%)**の好走が目立つ点です。
すなわち、ファンタジーステークスは中穴が十分に狙えるレースです。
さらに、14番人気、15番人気からも勝ち馬が出ており、極端な大穴の激走も警戒が必要な波乱傾向が強い重賞と言えます。
ファンタジーステークス2025 馬番別データ
過去10年の馬番別成績を分析し、京都の芝1400mにおける有利な馬番を探ります。
| 馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 1- 3- 0- 6/10 | 10.0% | 40.0% | 40.0% |
| 2番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 3番 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 4番 | 1- 2- 0- 7/10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 5番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 6番 | 3- 0- 1- 6/10 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
| 7番 | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 8番 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 9番 | 1- 0- 2- 7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
| 10番 | 0- 0- 3- 5/ 8 | 0.0% | 0.0% | 37.5% |
| 11番 | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
| 12番 | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
| 13番 | 1- 0- 1- 5/ 7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
| 14番 | 0- 1- 1- 4/ 6 | 0.0% | 16.7% | 33.3% |
| 15番 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 16番 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 17番 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 18番 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年のデータでは、**6番**が勝率30.0%でトップ、複勝率も40.0%と、最も好走している馬番です。
また、1番・4番といった内枠からも勝ち馬が出ており、内枠も軽視できません。
一方で、**2番と5番**は過去10年で連対・複勝ゼロと極端な不振傾向にあります。
好走する馬番と全く好走しない馬番が二極化しているのが特徴です。
ファンタジーステークス2025過去10年 前走データ
出走馬の前走のレース内容から、ファンタジーステークスで求められる適性を深く掘り下げます。
前走距離別
| 前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1200m | 4- 2- 5- 37/ 48 | 8.3% | 12.5% | 22.9% |
| 1400m | 2- 4- 3- 53/ 62 | 3.2% | 9.7% | 14.5% |
| 1500m | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
| 1600m | 3- 3- 2- 12/ 20 | 15.0% | 30.0% | 40.0% |
| 1800m | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
施行距離と同じ前走1400m組が最も出走頭数が多いですが、好走率でトップに立つのは**前走1600m組**です。
勝率15.0%、複勝率40.0%と、マイルからの距離短縮組が安定した成績を残しており、高い評価が必要です。
また、前走**1200m組**も勝ち星が多く、スプリント適性を持つ馬も警戒すべきでしょう。
前走着順別
| 前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同級1着 | 0- 1- 3- 13/ 17 | 0.0% | 5.9% | 23.5% |
| 同級2着 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 同級6~9着 | 1- 2- 0- 10/ 13 | 7.7% | 23.1% | 23.1% |
| **下級1着** | **6- 2- 4- 53/ 65** | **9.2%** | **12.3%** | **18.5%** |
| 下級2着 | 0- 3- 0- 3/ 6 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
| 下級3着 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
過去10年の勝ち馬の多くは、**下級戦(新馬・未勝利)を1着で勝利**してきた馬(6勝)です。
また、前走**下級戦2着**の馬は連対率50.0%、複勝率50.0%と非常に高く、格下で惜敗からの巻き返しが目立ちます。
一方、同級戦(G3など)を1着で勝ってきた馬は勝ち星がありません。
前走着差別
| 前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 勝0.6~0.9 | 1- 1- 1- 4/ 7 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
| 勝0.3~0.5 | 2- 0- 2- 15/ 19 | 10.5% | 10.5% | 21.1% |
| 勝0.1~0.2 | 3- 2- 2- 30/ 37 | 8.1% | 13.5% | 18.9% |
| 負0.0 (同着) | 0- 3- 0- 1/ 4 | 0.0% | 75.0% | 75.0% |
| 負0.1~0.2 | 2- 1- 1- 13/ 17 | 11.8% | 17.6% | 23.5% |
| 負0.3~0.5 | 1- 1- 0- 12/ 14 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
前走で**僅差(0.1~0.5秒差)の勝利**を収めた馬が合計5勝と勝ち頭ですが、特に勝0.6~0.9差の勝利馬は複勝率42.9%と安定しています。
また、驚異的な好走率を記録しているのが、前走で**同着(負0.0)**だった馬で、連対率・複勝率ともに75.0%です。
負けていても**0.1~0.5秒差**の僅差であれば巻き返しが期待できます。
前走脚質データ
ファンタジーステークスでは、どのようなレース運びが有利になるのでしょうか。
| 前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 2- 2- 0- 23/ 27 | 7.4% | 14.8% | 14.8% |
| 平地・先行 | 4- 3- 6- 41/ 54 | 7.4% | 13.0% | 24.1% |
| 平地・中団 | 3- 2- 3- 33/ 41 | 7.3% | 12.2% | 19.5% |
| 平地・後方 | 1- 3- 1- 13/ 18 | 5.6% | 22.2% | 27.8% |
| 3F 1位 | 1- 3- 2- 38/ 44 | 2.3% | 9.1% | 13.6% |
| 3F 2位 | 3- 2- 4- 13/ 22 | 13.6% | 22.7% | 40.9% |
| 3F 6位~ | 4- 3- 1- 21/ 29 | 13.8% | 24.1% | 27.6% |
脚質別では「先行」(4勝)が最も勝ち数が多いですが、「中団」も3勝しており、勝ち馬は特定の脚質に偏っていません。
しかし、**上がり3ハロン(3F)の順位**に明確な傾向が見られます。
**2位**(勝率13.6%、複勝率40.9%)と**6位以下**(勝率13.8%)の馬が勝ち頭となっており、前走で極端な末脚を求められた「3F 1位」(勝率2.3%)の馬は低迷しています。
前走で速すぎない程度の優秀な末脚、または先行して粘り込める総合力が必要です。
前走馬体重・斤量別データ
馬のサイズと、前走からの斤量変動が成績に与える影響を見ていきましょう。
前走馬体重別
| 前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 400~419kg | 2- 0- 0- 10/ 12 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
| 420~439kg | 1- 3- 3- 30/ 37 | 2.7% | 10.8% | 18.9% |
| 440~459kg | 0- 4- 2- 29/ 35 | 0.0% | 11.4% | 17.1% |
| **460~479kg** | **4- 2- 4- 22/ 32** | **12.5%** | **18.8%** | **31.3%** |
| **480~499kg** | **3- 1- 0- 12/ 16** | **18.8%** | **25.0%** | **25.0%** |
| 500~519kg | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
**460~499kg**のゾーンがファンタジーステークス好走の中心であり、特に480~499kgの馬は勝率18.8%と優秀です。
ただし、400~419kgの小柄な馬も2勝を挙げており、馬格にこだわる必要はありませんが、中心は中~大柄な馬です。
前走斤量別
| 前走斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 増減無し(±1kg以内含む) | 10- 10- 9- 98/127 | 7.9% | 15.7% | 22.8% |
| 今回増 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
| 今回減 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の勝ち馬・連対馬は、前走から斤量が**「増減無し」(±1kg以内)**の馬でほぼ占められています。
前走から**斤量が「増加」または「減少」した馬は連対率が0.0%**と極めて不振であり、前走とほぼ同じ斤量で出走できる馬を優先して評価するのが基本です。
ファンタジーステークス2025過去10年 血統データ
ファンタジーステークスの勝利に繋がる血統傾向を「種牡馬」「母父」「ニックス」の3つの視点から深く分析します。
種牡馬
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| **ディープインパクト** | **2- 2- 1- 5/10** | **20.0%** | **40.0%** | **50.0%** |
| キンシャサノキセキ | 1- 0- 1- 3/ 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| ロードカナロア | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
| ダイワメジャー | 1- 1- 1-11/14 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
血統の傾向では、**ディープインパクト産駒**が連対率40.0%、複勝率50.0%と最も安定した実績を残しています。
また、**キンシャサノキセキ産駒**のように、短距離傾向の種牡馬からも好走馬が出ており、スピードが求められるレースと言えます。
母父
| 母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| タイキシャトル | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| サクラバクシンオー | 0- 1- 1- 3/ 5 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
| フレンチデピュティ | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
| マイネルラヴ | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
母父では、**タイキシャトル**や**マイネルラヴ**などスピード色の濃い血統が勝ち馬を輩出しています。
また、**サクラバクシンオー**の母父としての連対・複勝率も高いため、スプリンター・マイラー系統の血が母系に入っているかどうかが重要な傾向です。
ニックス
| ニックス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス系 xミスタープロスター系 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
| サンデーサイレンス系 x ターントゥ・ロベルト他系 | 1- 1- 0- 2/ 4 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
| サンデーサイレンス系 x ダンチヒ系 | 1- 0- 0- 5/ 6 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
最も好走馬を輩出しているのは**サンデーサイレンス系**が父であるニックスです。
特に「サンデーサイレンス系 x ターントゥ・ロベルト他系」(勝率25.0%、連対率50.0%)のように、特定のニックスで高い好走率が見られます。
伝統的なSS系を軸に、スピード色の濃い血統をクロスした馬が活躍する傾向です。
生産者データ
有力な生産牧場が過去10年でどのような成績を残しているかを確認します。
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| **ノーザンファーム** | **4- 2- 1- 17/24** | **16.7%** | **25.0%** | **29.2%** |
| 社台ファーム | 0- 2- 2- 10/14 | 0.0% | 14.3% | 28.6% |
| 村田牧場 | 0- 1- 1- 1/ 3 | 0.0% | 33.3% | 66.7% |
**ノーザンファーム**が実績、出走数、好走率の全てでトップです。
特に勝率16.7%は特筆に値します。
**社台ファーム**も勝ち星こそないものの、複勝率28.6%と安定しており、有力牧場出身馬が中心となる傾向です。
ただし、他の小規模な生産者からも勝ち馬が出ており、ノーザンファーム一強ではない点も頭に入れておくべきです。
まとめ(ファンタジーステークス2025予想ポイント)
過去10年データ分析から導き出された、ファンタジーS2025予想ポイントを最終チェックします。
- 人気傾向: 1番人気は信頼しきれず、**4~6番人気**の中穴馬、そして大穴の激走も警戒する。
- 馬番・馬体重: 好走馬番の**6番**に注目。
馬体重は**460~499kg**のゾーンが中心。 - 前走レース内容: 前走**1600m組**が最優秀。
**下級戦勝ち上がり**、または僅差の**下級戦2着**、**前走同着**の馬を狙う。 - 脚質・末脚: 前走の上がりは**2位**または**6位以下**に注目。
前走上がり最速の馬は勝率が低く割引。 - 斤量: 前走から**斤量増減のない馬**を最優先で選ぶ。
- 血統・生産: **ディープインパクト産駒**や短距離系種牡馬に注目し、**ノーザンファーム**出身馬を評価する。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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