クラシック最終戦、第86回菊花賞2025は、雨が降り稍重というタフな馬場で行われました。
しかし、蓋を開けてみれば、3000mという長丁場でありながら、異例の**瞬発力勝負**となる大波乱の展開に!
1番人気馬エネルジコの圧巻の競馬と、高配当の立役者となった穴馬☆エキサイトバイオの粘りを、詳細なデータとともに回顧します!
第86回菊花賞2025 レース結果
| 着 | 馬番 | 予 | 評 | 順 | 馬 名 | 人 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | タイム | 決手 | 上3F | 3F順 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9 | ▲ | B | 3 | エネルジコ | 1 | ルメール | 牡3 | 57 | 3.04.0 | マクリ | 35.0 | 1 |
| 2 | 15 | △ | A | 1 | エリキング | 2 | 川田将雅 | 牡3 | 57 | 3.04.3 | 差し | 35.2 | 3 |
| 3 | 14 | ☆ | C | 12 | エキサイトバイオ | 13 | 荻野極 | 牡3 | 57 | 3.04.4 | 先行 | 35.7 | 8 |
| 4 | 12 | B | 5 | ゲルチュタール | 5 | 坂井瑠星 | 牡3 | 57 | 3.04.4 | 差し | 35.2 | 3 | |
| 5 | 18 | × | B | 7 | レッドバンデ | 9 | 佐々木大 | 牡3 | 57 | 3.04.5 | 先行 | 35.5 | 7 |
| 6 | 6 | D | 9 | ミラージュナイト | 8 | 藤岡佑介 | 牡3 | 57 | 3.04.5 | 後方 | 35.1 | 2 | |
| 7 | 1 | C | 16 | コーチェラバレー | 15 | 西村淳也 | 牡3 | 57 | 3.04.6 | 後方 | 35.3 | 6 | |
| 8 | 5 | C | 4 | ジョバンニ | 6 | 松山弘平 | 牡3 | 57 | 3.04.7 | 後方 | 35.2 | 3 | |
| 9 | 8 | D | 11 | レクスノヴァス | 10 | 横山和生 | 牡3 | 57 | 3.04.8 | 先行 | 36.0 | 11 | |
| 10 | 13 | C | 14 | アロンディ | 17 | 団野大成 | 牡3 | 57 | 3.05.1 | 中団 | 35.9 | 10 | |
| 11 | 2 | D | 13 | アマキヒ | 12 | 戸崎圭太 | 牡3 | 57 | 3.05.4 | 後方 | 35.7 | 8 | |
| 12 | 3 | C | 8 | ライトトラック | 11 | 和田竜二 | 牡3 | 57 | 3.05.5 | 中団 | 36.3 | 12 | |
| 13 | 11 | C | 10 | マイユニバース | 4 | 武豊 | 牡3 | 57 | 3.05.5 | 先行 | 36.7 | 13 | |
| 14 | 7 | ◎ | B | 2 | ショウヘイ | 3 | 岩田望来 | 牡3 | 57 | 3.05.6 | 先行 | 36.7 | 13 |
| 15 | 17 | C | 17 | レイヤードレッド | 18 | 嶋田純次 | 牡3 | 57 | 3.06.3 | 後方 | 36.9 | 15 | |
| 16 | 4 | ◯ | A | 6 | ヤマニンブークリエ | 7 | 横山典弘 | 牡3 | 57 | 3.06.4 | 中団 | 37.3 | 16 |
| 17 | 16 | D | 18 | ラーシャローム | 16 | 岩田康誠 | 牡3 | 57 | 3.08.3 | 後方 | 39.2 | 17 | |
| 18 | 10 | D | 15 | ジーティーアダマン | 14 | 北村友一 | 牡3 | 57 | 3.10.8 | 逃げ | 42.0 | 18 |
※予=予想、評=全頭診断ランク、順=順位表順位です。
第86回菊花賞2025 配当(払戻金)
| 券種 | 組番 | 払戻金 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 9 | 380円 | 1番人気 |
| 複勝 | 9 | 180円 | 1番人気 |
| 15 | 190円 | 2番人気 | |
| 14 | 1,180円 | 13番人気 | |
| 枠連 | 5-7 | 1,010円 | 2番人気 |
| 馬連 | 09-15 | 1,110円 | 1番人気 |
| ワイド | 09-15 | 540円 | 1番人気 |
| 09-14 | 5,480円 | 54番人気 | |
| 14-15 | 8,370円 | 66番人気 | |
| 馬単 | 09-15 | 2,100円 | 1番人気 |
| 3連複 | 09-14-15 | 45,690円 | 137番人気 |
| 3連単 | 09-15-14 | 140,270円 | 467番人気 |
※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。
第86回菊花賞2025 レース回顧
【展開の鍵】稍重馬場を無視したラスト3F「11.5秒」の超加速
レースは序盤13.1秒とゆっくり入り、中盤も12秒台後半で推移する**スローペース**となりました。
注目すべきは終盤のラップです。
ラスト3ハロンは 12.1-11.9-11.5-11.9。
特にラスト2ハロン目(**11.5秒**)では、**稍重の芝3000m**という条件にもかかわらず、平場のような鋭い加速が求められました。
この「スローからの急加速」という異例の展開が、この日の勝敗を分けました。
【勝者分析】1着9番エネルジコ(ルメール騎手): 驚愕の「マクリ」一閃
1番人気に応えて勝利した**9番 エネルジコ**と**ルメール騎手**のコンビは、まさに完璧なレース運びでした。
レース序盤は後方(15番手)でスタミナを温存。
ペースが落ちた中盤から、3コーナー手前で外から一気に押し上げる**マクリ**戦法を選択。
4コーナーを4番手で通過し、そのまま直線で他馬を圧倒しました。
勝利の決め手は、出走メンバー最速の**上り3F 35.0秒**。このタフな馬場で、ただ一頭34秒台に迫る末脚を繰り出し、このレースが長距離適性だけでなく、**究極の瞬発力**を問うものになったことを証明しました。
【波乱の立役者】3着14番エキサイトバイオ:逃げ馬を潰し粘り切る
高配当の鍵を握ったのは、**13番人気**ながら3着に入った**14番 エキサイトバイオ**です。
通過順位は「04-05-02-01」。先行策から3コーナーで**逃げ馬10番(ジーティーアダマン)**にプレッシャーをかけ、4コーナーでは先頭に立ちました。
長距離戦で逃げた10番が上り42.0秒で大失速する中、14番は最後まで粘り切り、上り35.7秒で3着を確保。
この**13番人気**の激走により、3連複は**45,690円**、3連単は**140,270円**という超波乱の決着となりました。
先行馬の多くが失速する中、この馬のスタミナと荻野極騎手(提供データより)の思い切った先行策が光りました。
【総括】長距離戦の常識が覆された一戦
本来、稍重の長距離戦はスタミナの持続力が最も重要ですが、この菊花賞は**中盤の緩み**と**終盤の極端な瞬発力**によって、長距離適性よりも「速い上がり」を使える馬が上位を独占する結果となりました。
2着の**15番 エリキング**も後方から上り35.2秒で伸びており、上位3頭中2頭が瞬発力で勝負した組です。
このレースは、馬場状態や距離の常識を覆す、非常に特異なクラシック最終戦として記憶されることでしょう。
データ予想は、印をつけた馬たちが3着内を独占しました。
3着☆エキサイトバイオ「粘れ~。粘ってください。」みたいな感じでしたが。
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過去の傾向をしっかりと把握し、今年の予想に役立てていきましょう。
ここでは、**菊花賞2025過去10年(2015年~2024年)**のデータから、2025年で注目すべき傾向を徹底分析します。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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