アルテミスステークス2025回顧とレース結果・配当

【雨と稍重がもたらした波乱】第14回アルテミスステークス2025回顧!
2025年の2歳牝馬路線を占う重要な一戦、アルテミスSは、あいにくの雨と稍重というタフな馬場コンディションの中で行われました。
注目の有力馬が上位人気に推される中、馬場状態がレース展開と結果に大きな影響を与えました。
今回は、このレースのラップ、道中の動き、そして結果を詳細に分析し、来年のクラシックを見据えた注目馬を考察します。

アルテミスステークス2025 配当画面




第14回アルテミスステークス2025 レース結果

**2025年10月25日(土) 4回東京8日目 / 芝 1600m (A) / 稍重 / 10頭立**

馬番 馬 名 騎手 性齢 斤量 タイム 決手 上3F 3F順
5 フィロステファニ 2 川田将雅 牝2 55 1.33.8 先行 33.9 2
10 10 ミツカネベネラ 9 津村明秀 牝2 55 1.34.1 先行 34.0 3
1 タイセイボーグ 3 佐々木大 牝2 55 1.34.2 追込 33.7 1
8 ハッピーエンジェル 4 三浦皇成 牝2 55 1.34.3 先行 34.7 9
7 マルガ 1 武豊 牝2 55 1.34.5 逃げ 35.2 10
4 レディーゴール 10 菅原明良 牝2 55 1.34.5 後方 34.0 3
3 ルーチェフィオーレ 5 横山和生 牝2 55 1.34.7 先行 34.6 7
9 バースデイフライト 6 和田竜二 牝2 55 1.34.7 中団 34.4 5
6 ヒルデグリム 8 横山武史 牝2 55 1.34.8 中団 34.5 6
10 2 ドナルンバ 7 石橋脩 牝2 55 1.34.9 中団 34.6 7

※予=予想、評=全頭診断ランク、順=順位表順位です。

第14回アルテミスステークス2025 配当(払戻金)

券種 組番 払戻金 人気
単勝 5 390円 2番人気
複勝 5 170円 2番人気
10 870円 9番人気
1 180円 3番人気
枠連 5-8 2,150円 10番人気
馬連 05-10 9,170円 25番人気
ワイド 05-10 2,630円 29番人気
01-05 500円 5番人気
01-10 2,940円 31番人気
馬単 05-10 12,830円 39番人気
3連複 01-05-10 11,190円 39番人気
3連単 05-10-01 70,480円 214番人気

※成績、配当は主催者発行のものと照合し確認してください。




第14回アルテミスステークス2025 レース回顧

【レース展開とラップ分析】稍重でも締まった平均ペース

この日の東京競馬場は雨が降り、馬場状態は**稍重**。
時計のかかるタフなコンディションでした。
レースは単勝1番人気のマルガ(7番)が逃げる展開となりましたが、ラップは以下の通り、全体的に締まった流れとなりました。

ラップ: 12.4 – 11.2 – 11.6 – 11.8 – 12.3 – 11.8 – 11.3 – 11.4
走破時計: 1:33.8
通過分析: 前半800m (47.0秒) – 後半800m (46.8秒)

前半と後半でタイム差がわずか0.2秒という**平均ペース**であり、タフな馬場での消耗戦となりました。
直線でバテる先行馬と、その流れに乗って末脚を使える馬が浮上する、非常に公平な流れでした。

【勝利馬考察】フィロステファニの総合力が光る

勝利したのは2番人気の**フィロステファニ(5番)**でした。
コーナー通過順位を見ると、3角3番手、4角3番手と常に好位をキープし、直線でも馬場の真ん中を力強く伸びて勝利。
逃げ馬マルガ(7番)が直線で失速する中、本馬は上がり3ハロン**33.9秒(2位)**という優秀なタイムを稍重馬場で叩き出しました。
これは、先行できるスピードと、タフな馬場でも最後まで持続するスタミナ、そして高い加速力を兼ね備えている証明です。
鞍上の川田将雅騎手も完璧なポジショニングでした。

【波乱の立役者たち】2・3着馬の驚異的な粘りと末脚

  • ■ 2着 ミツカネベネラ(10番・9番人気): 4番手で先行し、直線で勝馬にこそ交わされたものの、しぶとく粘り込みました。
    上がりも34.0秒と優秀で、人気の盲点となりましたが、馬場適性と粘着力を示し、馬連・ワイドの高配当に貢献しました。
  • ■ 3着 タイセイボーグ(1番・3番人気): 3連複・3連単に絡んだ本馬の走りは強烈でした。
    3角・4角を9-10番手集団で回る**追込策**から、直線でメンバー最速の**上がり33.7秒**をマーク。
    これが決め手となり、一気に3着へ滑り込みました。良馬場になれば、さらに爆発的な末脚を発揮する可能性を秘めています。

【総評】

稍重のタフな馬場で、先行して上がりを使えた**フィロステファニ**が能力の高さを見せつけました。
一方で、9番人気ながら粘り込んだミツカネベネラ、そして驚異的な末脚を見せたタイセイボーグの2頭も、今後のクラシック路線でマークが必要な存在となりました。
特にタイセイボーグは、今回最も厳しいレース運びから結果を出しており、次走の良馬場でのパフォーマンスに期待が集まります。

白毛のニューヒロイン「マルガ」のアルテミスS2025回顧

GⅠ3勝馬ソダシ、そしてスプリンターズS勝ち馬ママコチャの半妹にあたる白毛の**マルガ**(牝2、父モーリス、武豊騎手)は、姉ソダシも制した出世レース、第14回アルテミスステークス(GⅢ)に1番人気で出走しました。
新馬戦を函館芝1800mで**2歳コースレコード**で逃げ切るという鮮烈なデビューを果たし、大きな期待を集めましたが、結果は**5着**でした。

【レース内容の分析】初の敗戦が示す課題

  • **レース展開:** レースは稍重のタフな馬場でしたが、マルガはスタートから軽快にハナを奪い、向こう正面まで単騎で逃げる形となりました。
    3・4コーナーも先頭で通過しましたが、直線の入り口で早くも後続に並びかけられ、最後は失速する形となりました。
  • **敗因と課題:** 厳しい稍重の馬場で、マルガが刻んだ平均ペースの逃げは、後続に標的にされやすい展開でした。
    特に、勝ち馬フィロステファニや2着馬ミツカネベネラに直線で早めに詰め寄られた際、**馬場と展開の厳しさから粘り切れなかった**と言えます。
    新馬戦で見せた前向きな気性が、重賞のタフな流れでは**まだコントロールしきれていない**点が課題として残りました。
  • **武豊騎手のコメント (報道より):** レース後、武豊騎手からは**「直線で伸びきれなかったのは残念」**というコメントがあり、馬の能力自体は認めつつも、結果に満足していない様子がうかがえます。

【今後の展望】クラシックへ向けた期待

今回の敗戦はマルガにとって貴重な経験となります。
初の重賞、初の東京コース、そしてタフな稍重馬場という初めて尽くしの条件の中での5着は、決して悲観する内容ではありません。

半姉ソダシもアルテミスSを制した後、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)へ向かいましたが、マルガもこの敗戦を糧に、**マイルの大きなレース**を目標として調整されるでしょう。
高いスピード能力と豊富なスタミナを持つモーリス産駒の特性を活かし、前向きな気性がコントロールされれば、白毛一族の新たなヒロインとして、再びクラシック戦線で輝きを放つ可能性は十分にあると見ています。

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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。

参考リンク
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