いよいよ2歳馬の重賞戦線が本格化してくる季節になりましたね。
今回は、2歳マイル路線の重要ステップレースである「デイリー杯2歳ステークス2025」の過去10年データを徹底的に分析し、今年のレース傾向と攻略ポイントを探ります。
特に京都競馬場で行われる2歳戦は波乱も多く、データから好走馬の共通点を見つけることが予想の鍵となります。
早速、京都芝1600m外回りコースで行われた過去10年(2015年〜2024年)のデイリー杯2歳Sの傾向データ分析を基に、勝利への法則を見ていきましょう!
デイリー杯2歳ステークス2025 人気別データ(過去10年)
まずは最も重要な「人気別」の傾向です。
京都芝1600m外回りコースで行われた過去10年(以下同じ)のデイリー杯2歳ステークスは、波乱というよりは実力馬が堅実に好走するレース傾向が見て取れます。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% |
| 2番人気 | 3- 1- 2- 4/ 10 | 30.0% | 40.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 1- 2- 1- 6/ 10 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
| 4番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
| 6番人気以下(※) | 1- 4- 2- 50/ 57 | 1.8% | 8.8% | 12.3% |
※表は6番人気以下を合算して一部省略
**1番人気**、**2番人気**ともに勝率30.0%、複勝率はそれぞれ70.0%、60.0%と非常に高く、馬券の軸として非常に信頼できる傾向にあります。
一方で、中穴として注目したいのが**5番人気**の馬で、過去10年で2勝を挙げており(勝率20.0%)、人気を裏切らない中穴候補としてマークが必要です。
反対に、**9番人気以下**の馬は大穴の好走はほとんど期待できないという堅めの傾向です。
デイリー杯2歳ステークス2025 馬番別データ
デイリー杯2歳ステークスの舞台となる京都芝1600mは、内枠有利と言われることもありますが、過去10年の傾向はどうでしょうか。
| 馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 1- 0- 2- 7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
| 2番 | 1- 1- 1- 7/10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 3番 | 2- 1- 2- 5/10 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
| 4番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 5番 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 6番 | 2- 1- 0- 7/10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
| 7番 | 0- 2- 0- 8/10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 8番 | 1- 1- 2- 5/ 9 | 11.1% | 22.2% | 44.4% |
| 9番 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
| 10番 | 0- 2- 1- 3/ 6 | 0.0% | 33.3% | 50.0% |
| 11番 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 12番 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 13番 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 14番 | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
過去10年のデータでは、内寄りの**3番**と**6番**が最多タイの2勝(勝率20.0%)を挙げており、特に**3番**は複勝率50.0%と非常に安定しています。
また、10番も出走数は少ないながら複勝率50.0%と優秀な成績を残しています。
真ん中より内寄りの枠を引いた馬に注目するのが、過去10年の傾向から重要です。
デイリー杯2歳ステークス2025 性別別データ
性別による傾向を見てみましょう。
| 性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 牡・セン馬 | 7- 9-10-54/80 | 8.8% | 20.0% | 32.5% |
| 牝馬 | 3- 1- 0-20/24 | 12.5% | 16.7% | 16.7% |
出走頭数は牡・セン馬が圧倒的に多いですが、**牝馬**は出走数に対する勝率が12.5%と、牡・セン馬の8.8%を上回っています。
連対率・複勝率こそ牡馬に劣りますが、勝ち切る力は十分あるため、人気薄の牝馬でも軽視は禁物です。
デイリー杯2歳ステークス2025 前走データ
2歳戦の予想において最も重要となるのが、キャリアの浅い馬たちの前走内容です。
過去10年の傾向から、どんなレースを経験してきた馬が好走しているかを見てみましょう。
デイリー杯2歳ステークス2025 前走距離別
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1200m | 1- 2- 2- 13/ 18 | 5.6% | 16.7% | 27.8% |
| 1600m(同距離) | 4- 5- 3- 24/ 36 | 11.1% | 25.0% | 33.3% |
| 1800m(距離短縮) | 3- 1- 3- 14/ 21 | 14.3% | 19.0% | 33.3% |
| その他 | 2- 2- 2- 23/ 29 | 6.9% | 13.8% | 20.7% |
本番と同距離の**1600m組**と、距離短縮となる**1800m組**が最多勝・高複勝率で好成績を残しています。
特に**1800m組**は勝率14.3%と最も高く、ある程度スタミナが求められるレースで結果を出してきた馬が有利な傾向が見て取れます。
前走着順別
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 同級1着 | 3- 1- 3- 5/ 12 | 25.0% | 33.3% | 58.3% |
| 下級1着(新馬・未勝利など) | 7- 7- 3- 42/ 59 | 11.9% | 23.7% | 28.8% |
| 同級2~5着 | 0- 1- 3- 10/ 14 | 0.0% | 7.1% | 28.6% |
| 同級6着以下 | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 7.7% |
**前走で勝利している馬**が過去10年の好走馬のほとんどを占めています。
特に、前走で同じクラスを勝っている**「同級1着」**馬は勝率25.0%、複勝率58.3%と飛び抜けて優秀です。
**新馬・未勝利戦を勝ったばかりの馬**(下級1着)も7勝を挙げており、勢いをそのままに重賞に挑戦してくる馬を最優先に評価すべき傾向が見て取れます。
前走着差別
| 前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 勝0.0~0.5秒 | 10- 8- 6- 43/ 67 | 14.9% | 26.9% | 35.8% |
| 勝0.6秒以上 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 負0.0~0.2秒 | 0- 1- 2- 2/ 5 | 0.0% | 20.0% | 60.0% |
| 負0.3~0.9秒 | 0- 1- 2- 9/ 12 | 0.0% | 8.3% | 25.0% |
| 負1.0秒以上 | 0- 0- 0- 15/ 15 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走で勝利した馬の中でも、僅差(**勝0.5秒以内**)で競り勝った馬が合計10勝を挙げています。
特に**同着(勝0.0)**の馬は勝率22.2%で非常に優秀でした。
負けてしまった馬でも、着差が**0.2秒以内**であれば複勝率60.0%と巻き返しが十分に期待できますが、1.0秒以上の大敗からの重賞好走例は過去10年ではありません。
デイリー杯2歳ステークス2025 前走脚質データ
2歳戦は流れが速くなりがちですが、デイリー杯2歳ステークスではどのポジションでレースをした馬が有利なのでしょうか。
過去10年の傾向から、好走する馬の脚質を見ていきましょう。
| 前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 0- 1- 1- 11/ 13 | 0.0% | 7.7% | 15.4% |
| 平地・先行 | 8- 5- 3- 23/ 39 | 20.5% | 33.3% | 41.0% |
| 平地・中団 | 1- 2- 5- 22/ 30 | 3.3% | 10.0% | 26.7% |
| 平地・後方 | 1- 2- 0- 14/ 17 | 5.9% | 17.6% | 17.6% |
過去10年の傾向から、**先行馬**が8勝、複勝率41.0%と圧倒的な成績を残しており、前目で競馬をできることが好走の絶対条件となっています。
京都マイルという舞台も相まって、位置取りの良さが問われるレースと言えるでしょう。
上がり3ハロンの順位では、最速ではなく**3F 2位**の馬が複勝率40.9%で最も安定していました。
前走馬体重・斤量別データ
馬の完成度を示す指標の一つである馬体重と、負担重量の変化による影響を過去10年のデータで確認します。
| 前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 440~459kg | 4- 2- 3- 15/ 24 | 16.7% | 25.0% | 37.5% |
| 480~499kg | 5- 2- 2- 15/ 24 | 20.8% | 29.2% | 37.5% |
| その他 | 1- 6- 5- 47/ 59 | 1.7% | 11.9% | 20.3% |
勝ち星が多いのは**480kg〜499kg**の馬で勝率20.8%と優秀です。
しかし、**440kg〜459kg**の馬も勝率16.7%を誇り、大型馬でなくても十分に活躍できる傾向にあります。
極端な軽量馬や超大型馬は苦戦しています。
| 前走斤量からの変化 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 増減無し | 5- 4- 2- 40/ 51 | 9.8% | 17.6% | 21.6% |
| 増減±1kg以内 | 10- 10- 10- 74/104 | 9.6% | 19.2% | 28.8% |
| 今回増 (1~1.5kg増) | 5- 6- 8- 34/ 53 | 9.4% | 20.8% | 35.8% |
前走から斤量が**増える**馬が複勝率35.8%で最も安定しており、特に**1〜1.5kg増**の馬の好走が目立ちます。
これは、前走で結果を出して評価された馬が斤量が増えても実力でカバーできることを示唆しています。
デイリー杯2歳ステークス2025 血統データ
デイリー杯2歳S2025を予想する上で、京都芝マイルという舞台で活躍が期待できる「血統」の傾向を過去10年のデータから探ります。
種牡馬
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ブラックタイド | 2- 0- 0- 2/ 4 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
| ディープインパクト | 1- 2- 2- 3/ 8 | 12.5% | 37.5% | 62.5% |
| ダイワメジャー | 1- 2- 1- 3/ 7 | 14.3% | 42.9% | 57.1% |
| ロードカナロア | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
最多勝は出走頭数に対する勝率が非常に高い**ブラックタイド**(2勝、勝率50.0%)です。
主要種牡馬では、**ディープインパクト産駒**(複勝率62.5%)と**ダイワメジャー産駒**(複勝率57.1%)が安定した成績を残しており、この2系統には注目が必要です。
母父
| 母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス | 2- 0- 0- 6/ 8 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
| キングカメハメハ | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
| ディープインパクト | 1- 0- 1- 1/ 3 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
母父馬の傾向を見ると、**キングカメハメハ**と**ディープインパクト**を母父に持つ馬が、ともに複勝率66.7%と非常に高い安定感を示しています。
母系にスピードと持続力を兼ね備えた血統を持つ馬が好走する傾向です。
ニックス
| ニックス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス系 x ミスプロ・Kingmambo系 | 1- 2- 1- 1/ 5 | 20.0% | 60.0% | 80.0% |
| ミスプロ・Kingmambo系 x サンデーサイレンス系 | 2- 0- 0- 4/ 6 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
| サンデーサイレンス系 x ミスタープロスター系 | 2- 0- 1- 12/ 15 | 13.3% | 13.3% | 20.0% |
ニックス配合では、**サンデーサイレンス系 x ミスプロ・Kingmambo系**(父サンデー系、母父ミスプロ・Kingmambo系)が複勝率80.0%と非常に高い成績を残しています。
スピードと底力を併せ持つ血統の組み合わせが、デイリー杯2歳ステークスのマイル戦で最も機能する傾向です。
生産者データ
最後に、生産者ごとのデータを確認します。有力生産牧場の優位性は見られるのでしょうか。
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 3- 0- 1-19/23 | 13.0% | 13.0% | 17.4% |
| 社台ファーム | 3- 0- 1- 4/ 8 | 37.5% | 37.5% | 50.0% |
最多勝はノーザンファームと社台ファームの3勝タイですが、注目すべきは出走数に対する勝率と複勝率です。
**社台ファーム**生産馬は勝率37.5%と、ノーザンファームを大きく上回る高い好走率を誇っており、社台ファーム生産馬には特に注目が必要です。
まとめ(デイリー杯2歳ステークス2025予想ポイント)
デイリー杯2歳ステークス2025の過去10年の傾向データ分析から導き出される、今年の予想ポイントをまとめます。
- 最重要ポイント: 過去のデータから、**1・2番人気**が非常に信頼できる軸馬候補。
中穴では**5番人気**までを警戒する。 - 前走実績: 最も好走率が高いのは、前走で同じクラスを勝った**「同級1着馬」**。
次いで新馬・未勝利を勝ったばかりの勢いある馬(下級1着馬)が中心。 - レース内容: 前走で**先行**できた馬が圧倒的に有利な傾向。
また、前走で僅差(0.5秒以内)で勝利した馬か、惜しい敗戦(0.2秒以内)の馬が巻き返し候補。 - 血統・生産の傾向: **ディープインパクト産駒**や**ダイワメジャー産駒**が安定。
母父にキンカメ・ディープを持つ馬、そして**社台ファーム**生産馬は特に要注意。
これらのデイリー杯2歳S2025過去10年の傾向データ分析が、デイリー杯2歳S2025予想の参考資料になれば幸いです!
次回の更新を見逃さないよう、ブックマーク登録をおすすめします。
【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
―過去のレース結果や競馬場情報を確認できます。

