夏の北海道開催といえば、札幌芝1200mはスプリント戦の主役となるコースです。
2025年8月24日にはG3・キーンランドカップが行われます。
洋芝適性が求められるこの舞台で、どのような血統が好走するのでしょうか?
2020年から2025年までの過去5年間の全クラスの血統データを徹底分析し、馬券に絡む可能性が高い儲かる血統パターンを3つの視点から解説します。
【データ①】好走率が安定している「種牡馬」
まずは、父となる種牡馬のデータから見ていきましょう。
過去5年間で最も出走数が多く、安定した成績を残しているのはロードカナロア産駒です。
◆札幌芝1200mにおける種牡馬別成績トップ10
種牡馬名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 13- 11- 7- 83/114 | 11.4% | 21.1% | 27.2% |
ダイワメジャー | 7- 4- 6- 58/75 | 9.3% | 14.7% | 22.7% |
モーリス | 5- 2- 5- 35/47 | 10.6% | 14.9% | 25.5% |
ミッキーアイル | 4- 6- 4- 35/49 | 8.2% | 20.4% | 28.6% |
キングカメハメハ | 4- 2- 0- 7/13 | 30.8% | 46.2% | 46.2% |
ジャスタウェイ | 4- 1- 2- 20/27 | 14.8% | 18.5% | 25.9% |
キズナ | 4- 0- 3- 32/39 | 10.3% | 10.3% | 17.9% |
スクリーンヒーロー | 4- 0- 2- 29/35 | 11.4% | 11.4% | 17.1% |
ファインニードル | 4- 0- 1- 5/10 | 40.0% | 40.0% | 50.0% |
ジョーカプチーノ | 3- 5- 2- 21/31 | 9.7% | 25.8% | 32.3% |
最も出走数が多いのはやはりロードカナロア産駒ですが、注目すべきは出走数は少ないものの、驚異的な勝率を誇るファインニードル産駒やキングカメハメハ産駒です。
また、好走率の高さで言えば、リアルスティール産駒やFrankel産駒も非常に魅力的です。
【データ②】馬券に欠かせない「母父」の重要性
続いて、母の父(母父)のデータを見ていきます。札幌芝1200mで最も好走馬を輩出しているのは、ディープインパクトとサクラバクシンオーです。
◆札幌芝1200mにおける母父馬別成績トップ10
母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 13- 4- 5- 57/79 | 16.5% | 21.5% | 27.8% |
サクラバクシンオー | 12- 7- 5- 44/68 | 17.6% | 27.9% | 35.3% |
スペシャルウィーク | 4- 1- 5- 32/42 | 9.5% | 11.9% | 23.8% |
キングヘイロー | 3- 4- 6- 20/33 | 9.1% | 21.2% | 39.4% |
フジキセキ | 3- 4- 4- 40/51 | 5.9% | 13.7% | 21.6% |
シンボリクリスエス | 3- 3- 3- 20/29 | 10.3% | 20.7% | 31.0% |
ダイワメジャー | 3- 3- 2- 26/34 | 8.8% | 17.6% | 23.5% |
アドマイヤムーン | 3- 2- 3- 17/25 | 12.0% | 20.0% | 32.0% |
ロードカナロア | 3- 0- 0- 1/ 4 | 75.0% | 75.0% | 75.0% |
ヨハネスブルグ | 3- 0- 0- 4/ 7 | 42.9% | 42.9% | 42.9% |
特にサクラバクシンオーは、勝率・連対率・複勝率のいずれも高く、このコースでの適性の高さが際立っています。
穴馬を探すなら、複勝率39.4%のキングヘイローや、出走数が少ないながらも複勝率54.5%のストーミングホームなどにも注目です。
【データ③】爆発力を持つ「ニックス」の組み合わせ
最後に、父と母父の組み合わせ(ニックス)を見ていきましょう。
最も好走数が多く、安定しているのはミスプロ系 x サンデー系、そしてその逆のサンデー系 x ミスプロ系です。
◆好走率の高いニックス トップ5
ニックス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ミスプ・Kingmambo系 x サンデーサイレンス系 | 18- 10- 12-140/180 | 10.0% | 15.6% | 22.2% |
サンデーサイレンス系 x ミスタープロスター系 | 16- 17- 17-134/184 | 8.7% | 17.9% | 27.2% |
サンデーサイレンス系 x ナス・プリンスリーギフト系 | 8- 3- 5- 38/54 | 14.8% | 20.4% | 29.6% |
サンデーサイレンス系 x ストームバード系 | 7- 2- 2- 32/43 | 16.3% | 20.9% | 25.6% |
ダンチヒ系 x サドラーズウェルズ系 | 1- 1- 1- 1/4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
また、出走数は少ないながらも驚異的な好走率を誇るニックスも存在します。
- ミスタープロスター系 x ナスルーラ・プリンスリーギフト系(勝率40.0%、連対率80.0%)
- サドラーズウェルズ系 x ナスルーラ・ボールドルーラー系(勝率33.3%、連対率66.7%)
これらのニックスに該当する馬が出走した際は、人気薄でも積極的に狙ってみる価値があるでしょう。
まとめ:札幌芝1200m攻略のポイント
以上のデータから、札幌芝1200mで狙うべき血統のポイントをまとめると以下のようになります。
- ロードカナロア産駒は安定勢力として押さえる。
- 勝率の高いキングカメハメハ産駒やファインニードル産駒は積極的に狙う。
- 母父がサクラバクシンオーの馬は、好走率が高く信頼できる。
- ミスプロ系 x サンデー系、サンデー系 x ミスプロ系の王道ニックスは常にチェック。
- 出走数が少ないものの、好走率の高いニックス馬は穴馬として狙う。
これらのデータを活用して、札幌芝1200mで行われるキーンランドカップなどの馬券予想の攻略に役立ててください。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET frontier JVを使用しJRA公式競馬データを分析しています。