本記事では、ヴィクトリアマイル2026(東京芝1600m/ヴィクトリアM)を対象に、過去10年のレース結果をもとにした傾向分析を行います。
人気・枠順・年齢・斤量といった基本的な要素に加え、脚質や前走内容、血統・生産者まで幅広く整理し、各馬を比較する際の判断材料をまとめています。
なお、内容はレース1週前時点で把握できる情報を中心に構成しています。
ヴィクトリアマイルの基本データ傾向(過去10年)
過去10年の集計データを確認すると、ヴィクトリアマイルは上位人気の信頼度が極端に分かれる傾向にあります。
1番人気が安定した成績を残す一方で、2〜3番人気が苦戦し、代わって4番人気や中位人気馬が台頭するなど、一筋縄ではいかない波乱の要素を含んだレース質と言えます。
人気別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% |
| 2番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 3番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4番人気 | 2- 4- 0- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 60.0% |
| 5〜7番人気(一部抜粋) | 3- 0- 6- 21/ 30 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
1番人気は複勝率70%と軸としての信頼度は高いですが、2番人気が過去10年で連対なし、3番人気も勝率0%と不振です。
特筆すべきは4番人気の好成績で、連対率・複勝率ともに60%に達しています。
また、7番人気が複勝率40%をマークするなど、伏兵の激走にも注意が必要です。
脚質別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 先行 | 2- 3- 3- 32/ 40 | 5.0% | 12.5% | 20.0% |
| 中団(差し) | 7- 6- 5- 59/ 77 | 9.1% | 16.9% | 23.4% |
| 後方(追込) | 1- 1- 2- 40/ 44 | 2.3% | 4.5% | 9.1% |
過去10年で逃げ馬は一度も馬券に絡んでおらず、極めて厳しい傾向にあります。
勝利数の大半(7勝)を「中団」から進めた馬が占めており、差し馬が有利なレース展開が基本となります。
追い込みに徹しすぎると届かないケースが多く、中団より前での立ち回りが理想的です。
馬番別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 2番 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 3番 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
| 4番 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 5番 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 6番 | 2- 0- 2- 5/ 9 | 22.2% | 22.2% | 44.4% |
| 7番 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 8番 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
| 9番 | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
| 10番 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 11番 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 12番 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 13番 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 14番 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 15番 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 16番 | 0- 3- 1- 5/ 9 | 0.0% | 33.3% | 44.4% |
| 17番 | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
| 18番 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
馬番別では4〜6番の中〜内寄りの枠に勝ち星が集中しています。
特に6番は複勝率44.4%と非常に高い数値を記録しており注目です。
一方で1〜3番の最内枠は過去10年で勝利がなく、器用な立ち回りが求められるものの勝ち切るには一歩足りない傾向があります。
外枠では16番が連対率33.3%と優秀で、外から差してくる馬の存在も無視できません。
年齢別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 4- 6- 4- 60/ 74 | 5.4% | 13.5% | 18.9% |
| 5歳 | 4- 3- 5- 57/ 69 | 5.8% | 10.1% | 17.4% |
| 6歳 | 1- 1- 1- 21/ 24 | 4.2% | 8.3% | 12.5% |
| 7歳以上 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
4歳・5歳馬がそれぞれ4勝ずつを挙げており、この世代が中心となります。
特に4歳馬は連対数10回と最も多く、馬券の中心に据えやすい条件です。
6歳以上は出走頭数自体が少なくなりますが、7歳馬が1勝を挙げるなど、実績馬であれば高齢でも警戒が必要です。
ヴィクトリアマイル2026のレース質・ラップ傾向(過去10年)
ラップギア別
| レース質 | 回数 |
|---|---|
| 平坦戦 | 6回 |
| 瞬発戦 | 3回 |
| 消耗戦 | 1回 |
ヴィクトリアマイルの過去10年は「平坦戦」が6割を占めており、道中の淀みない流れから持続的な脚を使う能力が問われる傾向にあります。
瞬発戦は3回に留まり、単なるキレ味勝負よりもスピードを維持する能力が重視されます。
消耗戦になることは極めて稀で、東京マイルらしい高いスピード適性が求められます。
※ラップギアとは、レース終盤(上がり3F)のラップタイムの加速・減速によってレース質を分類する指標。
ヴィクトリアマイルの前走データ(過去10年)
ヴィクトリアマイルでは前走の距離やクラス、レース内容が本番の結果に直結しやすい傾向にあります。
特に格の高いレースでどのようなパフォーマンスを見せていたかが重要な指標となります。
前走距離別
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1400m | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 1600m | 5- 6- 5- 72/ 88 | 5.7% | 12.5% | 18.2% |
| 1800m | 1- 3- 1- 34/ 39 | 2.6% | 10.3% | 12.8% |
| 2000m | 1- 1- 2- 9/ 13 | 7.7% | 15.4% | 30.8% |
| 2500m以上 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
同距離の1600m組が最多の5勝を挙げていますが、注目すべきは距離短縮組です。
前走2000m組は複勝率30.8%と高く、中長距離からの参戦馬がスピードを生かして好走するケースが目立ちます。
一方で前走1400m以下の距離延長組は過去10年で馬券圏内が一度もありません。
前走クラス別
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 3勝クラス以下 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| OPEN(L) | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| G3 | 1- 5- 1- 40/ 47 | 2.1% | 12.8% | 14.9% |
| G2 | 4- 4- 6- 63/ 77 | 5.2% | 10.4% | 18.2% |
| G1 | 3- 1- 3- 23/ 30 | 10.0% | 13.3% | 23.3% |
前走で重賞(G1・G2・G3)を走っていた馬が好走馬のすべてを占めています。
特に前走G2組が最多の4勝、前走G1組が勝率10%・複勝率23.3%と実績上位のローテーションが主流です。
リステッドやオープン特別、それ以下のクラスからの参戦馬は実績的に通用していません。
前走着順・着差別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 1- 3- 2- 25/ 31 | 3.2% | 12.9% | 19.4% |
| 前走6〜9着 | 4- 1- 1- 30/ 36 | 11.1% | 13.9% | 16.7% |
| 前走0.3〜0.5秒負 | 3- 4- 2- 25/ 34 | 8.8% | 20.6% | 26.5% |
| 前走0.6〜0.9秒負 | 2- 0- 0- 17/ 19 | 10.5% | 10.5% | 10.5% |
前走で1着だった馬よりも、前走6〜9着に敗れていた馬の方が勝利数が多いという逆転現象が見られます。
着差で見ても、0.3秒〜0.9秒差で敗れていた馬が計5勝を挙げており、前走で掲示板を外す程度の凡走からの巻き返しが多発しています。
前走の着順だけで評価を下すのは早計です。
前走脚質別
| 前走脚質・上がり | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 先行 | 5- 3- 4- 40/ 52 | 9.6% | 15.4% | 23.1% |
| 中団 | 1- 5- 4- 63/ 73 | 1.4% | 8.2% | 13.7% |
| 後方 | 2- 1- 1- 25/ 29 | 6.9% | 10.3% | 13.8% |
| 上がり1位 | 1- 1- 3- 18/ 23 | 4.3% | 8.7% | 21.7% |
| 上がり4〜5位 | 4- 1- 0- 24/ 29 | 13.8% | 17.2% | 17.2% |
前走で先行していた馬が5勝と高い適性を見せています。
また、上がり順位は1位である必要はなく、前走4〜5位程度の馬が最も高い勝率(13.8%)を記録しています。
極端に速い脚を使っていた馬よりも、先行力と一定の上がりを兼ね備えたタイプが本番で勝ち切る傾向にあります。
前走馬体重別
| 前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 419kg以下 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 420〜439kg | 1- 1- 1- 15/ 18 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
| 440〜459kg | 0- 3- 5- 38/ 46 | 0.0% | 6.5% | 17.4% |
| 460〜479kg | 5- 2- 1- 44/ 52 | 9.6% | 13.5% | 15.4% |
| 480〜499kg | 2- 2- 1- 27/ 32 | 6.3% | 12.5% | 15.6% |
| 500kg以上 | 0- 2- 2- 13/ 17 | 0.0% | 11.8% | 23.5% |
460〜479kgの馬が過去10年で5勝を挙げており、この体重域が最も好走しやすいボリュームゾーンとなっています。
440kg〜499kgの間で大半の好走馬が出ており、500kgを超える大型馬は勝率0%と勝ち切るには苦労するデータが出ています。
前走斤量別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 今回1〜1.5kg減 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 今回増減なし・増 | 9- 9- 9- 133/ 160 | 5.6% | 11.3% | 16.9% |
| 今回3kg以上増 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
今回斤量が1〜1.5kg減となる馬が勝率10%・複勝率30%と高いパフォーマンスを発揮しています。
勝ち星の多くは増減なし〜1kg増の範囲に集中していますが、3kg以上の大幅な斤量増となる馬は過去10年で全敗しており、ローテーションによる負担増はマイナス材料となります。
ヴィクトリアマイルの血統データ・生産者分析(過去10年)
東京芝1600mは直線の瞬発力とスピードの持続性が求められるため、サンデーサイレンス系を中心としたマイル適性の高い血統が優位に立ちます。
種牡馬別データ
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ディープインパクト | 2- 5- 4- 33/ 44 | 4.5% | 15.9% | 25.0% |
| キズナ | 1- 2- 0- 8/ 11 | 9.1% | 27.3% | 27.3% |
| ハービンジャー | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
| 種牡馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス系 | 6- 8- 6- 94/ 114 | 5.3% | 12.3% | 17.5% |
| ヴァイスリージェント系 | 1- 1- 0- 3/ 5 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| ダンチヒ系 | 1- 0- 2- 3/ 6 | 16.7% | 16.7% | 50.0% |
ディープインパクト産駒が最多の11頭(3着以内)を送り出しており、マイル適性の高さを示しています。
系統別でもサンデーサイレンス系が6勝と中心ですが、ヴァイスリージェント系やダンチヒ系といった北米・欧州短距離系の血を引く馬も高い勝率・複勝率をマークしており、サンデー系にスピードを補完する形が理想です。
母父別データ
| 母父馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| シンボリクリスエス | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
| キングカメハメハ | 1- 1- 0- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
| タニノギムレット | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
| 母父馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ロベルト系 | 2- 1- 1- 10/ 14 | 14.3% | 21.4% | 28.6% |
| ミスプロ系 | 1- 2- 1- 17/ 21 | 4.8% | 14.3% | 19.0% |
| サンデーサイレンス系 | 1- 0- 2- 28/ 31 | 3.2% | 3.2% | 9.7% |
母父としてはロベルト系の活躍が目立ち、2勝を挙げています。
サンデーサイレンス系は母父に回ると複勝率9.7%と低迷しており、配合としては父にサンデー系、母父に非サンデー系を配する形が優勢です。
ニックス傾向
| 配合(父x母父) | 着別度数 | 複勝率 |
|---|---|---|
| サンデー系 x ナスルーラ系 | 1- 1- 1- 4/ 7 | 42.9% |
| サンデー系 x ロベルト系 | 1- 1- 1- 9/ 12 | 25.0% |
| サンデー系 x ダンチヒ系 | 1- 1- 1- 10/ 13 | 23.1% |
| 非サンデー系配合(一部) | 2- 1- 1- 0/ 4 | 100.0% |
「サンデー系×ナスルーラ(ボールドルーラー)系」が複勝率42.9%と抜群の相性を見せています。
また、ヴァイスリージェント系やダンチヒ系を含む非サンデー系のニックスからも勝ち馬が出ており、サンデー系絶対のレースではない点も考慮すべきです。
生産者別
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 7- 6- 3- 47/ 63 | 11.1% | 20.6% | 25.4% |
| 社台ファーム | 1- 2- 3- 19/ 25 | 4.0% | 12.0% | 24.0% |
| 社台コーポレーション | 1- 0- 2- 5/ 8 | 12.5% | 12.5% | 37.5% |
ノーザンファームが過去10年で7勝を挙げるなど、圧倒的なシェアを占めています。
社台ファーム・社台コーポレーションを含めたいわゆる「社台系」で勝ち星のほとんどを占めており、大手の生産者が仕上げてくる馬を高く評価すべきデータです。
まとめ|ヴィクトリアマイル2026年のデータ的特徴
過去10年のデータを総括すると、ヴィクトリアマイルは「中団から差せる、社台系生産の4〜5歳実績馬」が最も勝ちに近い条件となります。
- 人気・枠順:1番人気は堅実。4番人気が妙味大。枠は中寄りの4〜6番が好走圏。
- 脚質:逃げは全滅。中団から持続的な脚を使える馬が有利。
- 前走:G2・G1組が中心。前走で掲示板を外す程度の負け(0.3〜0.9秒差)は巻き返し可能。距離短縮組に警戒。
- 血統:父サンデーサイレンス系(特にディープインパクト産駒)が強い。母父はロベルト系やナスルーラ系との配合に注目。
- 生産者:ノーザンファームを筆頭とする社台グループが圧倒的。
過去データをもとにした分析記事を随時更新しています。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
―過去のレース結果や競馬場情報を確認できます。
更新履歴
- 2026年5月7日:初回公開(2016〜2025年の過去10年データを掲載)

