札幌記念2025の予想です。
夏のグランプリ「札幌記念」は、一流の実績馬たちが秋のGI戦線を見据えて参戦するハイレベルな一戦です。
この記事では、過去のデータ分析で明らかになった好走傾向を基に、2025年の出走馬を1頭ずつ徹底的に診断し、独自の評価と厳選した予想印を公開します。
評価
過去10年の各傾向、前走データ、そして過去5年の血統傾向を総合的に判断し、全馬をA~Eの5段階で評価しました。
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札幌記念予想
過去の好走条件(人気、年齢、脚質、血統、前走成績など)との合致度を参考にしつつ、私の考えを反映させ6頭に印をつけました。
◎選定理由
本命に推すのはステレンボッシュです。
データからも、この馬が最も多くの好走条件に合致していることが裏付けられます。
- 前走データ:前走GI組は札幌記念で最も好走率が高いカテゴリーです。
ヴィクトリアマイルで8着と敗れましたが、着差はわずか0.3秒と非常に僅差でした。
この「GIでのわずかな敗戦」というパターンは、札幌記念での巻き返しが期待できる鉄板データです。 - 性別・斤量:牝馬は牡馬より斤量が軽く、特に札幌記念のようなタフな洋芝ではこの斤量差が大きなアドバンテージとなります。
56kgは牝馬としては標準的で、前走から斤量が据え置きである点も評価できます。 - 血統:父エピファネイアはパワーとスタミナを兼ね備えており、母父ルーラーシップも持続力に優れます。
洋芝適性が求められるコースで、その能力が存分に発揮されるでしょう。
◯選定理由
対抗に指名するのはホウオウビスケッツです。
- 前走データ:前走大阪杯(GI)で5着と、GIで掲示板を確保しました。
着差も0.4秒と、好走パターンに強く合致します。
GIで好走した馬が、GIIの舞台でさらにパフォーマンスを上げることはよくあるパターンです。 - 血統:父マインドユアビスケッツ、母父ルーラーシップともにパワーと持続力に優れた血統であり、洋芝コースへの適性は高いと見ます。
- 馬体重:502kgという馬体重は、洋芝で求められるパワー型に分類され、コース適性の高さを示唆しています。
▲選定理由
単穴はアルナシームに期待します。
- 血統:父モーリスは、札幌芝2000mで驚異的な勝率・連対率を誇る種牡馬です。
パワーとスピードを兼ね備えており、洋芝適性が非常に高い血統です。 - 斤量:前走函館記念(G3)で59kgを背負っていたところから、今回は58kgへと斤量が減る点も、好走サインに該当します。
- 前走データ:前走はG3で6着でしたが、着差は0.6秒と僅差であり、能力の限界ではありません。
血統と斤量減の恩恵で一変する可能性を秘めています。
☆選定理由
妙味ある馬にはシュトルーヴェを選びます。
穴馬としての期待が高い一頭です。
- 前走データ:前走がダイヤモンドS(3400m)からの臨戦。
札幌の洋芝はスタミナが求められるコースであり、長距離戦で培われた底力が活きる可能性が高いです。 - 斤量:前走59kgから58kgへと斤量が軽くなるのは大きなプラス材料。
斤量減でパフォーマンスを向上させる馬は、札幌記念で好走する傾向にあります。 - 脚質:前走では中団から競馬をしており、上がり3F順位が3位と鋭い末脚を披露しました。
この脚質は洋芝でも通用すると見ています。
△選定理由
馬券に加える抑えとして、コスモキュランダを推奨します。
- 前走データ:前走が大阪杯(GI)レースで、着差も0.6秒と好走傾向に合致する範囲内です。
GIで中団から競馬をしており、タフな流れにも対応できるスタミナを持っています。 - 血統:父アルアインはサンデーサイレンス系で、母父もサンデーサイレンス系。
洋芝適性が高い血統です。
力は十分通用するレベルにあり、スムーズな競馬ができれば上位争いに食い込めるでしょう。
×選定理由
最後に押さえておきたいのはハヤテノフクノスケです。
- 血統:札幌芝2000mで好成績を収める「サンデーサイレンス系×母父シンボリクリスエス」という最高の血統構成です。
シンボリクリスエスは母父として驚異的な好走率を誇ります。 - 前走データ:前走は函館記念(G3)で2着と好走していますが、斤量が56kgから58kgへと増える点はマイナス材料。
この斤量増を克服できるかどうかが鍵となります。
血統的な適性の高さに賭けて、押さえの評価とします。
◎ステレンボッシュ
◯ホウオウビスケッツ
▲アルナシーム
☆シュトルーヴェ
△コスモキュランダ
×ハヤテノフクノスケ
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全人馬無事に完走し見応えのある良いレースを願います。
レース結果
2025年 札幌記念 レース結果
着順 | 馬番 | 馬印 | 評価 | 人気 | 馬名 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | D | 10 | トップナイフ | 横山典弘 | |
2 | 15 | C | 2 | ココナッツブラウン | 北村友一 | |
3 | 14 | E | 13 | アラタ | 浜中俊 | |
4 | 6 | D | 12 | ケイアイセナ | 吉田隼人 | |
5 | 10 | C | 4 | ヴェローチェエラ | 佐々木大 | |
6 | 1 | D | 8 | リビアングラス | 鮫島克駿 | |
7 | 3 | ☆ | B | 7 | シュトルーヴェ | キング |
7 | 5 | ◯ | A | 1 | ホウオウビスケッツ | 岩田康誠 |
9 | 2 | D | 14 | ボーンディスウェイ | 木幡巧也 | |
10 | 4 | △ | B | 6 | コスモキュランダ | 丹内祐次 |
11 | 12 | ▲ | B | 9 | アルナシーム | 藤岡佑介 |
12 | 7 | × | C | 5 | ハヤテノフクノスケ | 横山和生 |
13 | 13 | E | 15 | アウスヴァール | 古川吉洋 | |
14 | 16 | E | 11 | シュヴァリエローズ | 武豊 | |
15 | 8 | ◎ | A | 3 | ステレンボッシュ | 池添謙一 |
16 | 11 | D | 16 | ショウナンアデイブ | 荻野琢真 |
2025年 札幌記念 レース回顧
8月17日に行われた第61回札幌記念(GⅡ)は、10番人気のトップナイフが勝利し、波乱の結果となりました。
レース展開と勝因
稍重馬場で行われた今回の札幌記念は、アウスヴァールがハナを奪い、人気のホウオウビスケッツが好位につける展開でレースが進みました。
勝ったトップナイフは、道中は中団に位置し、3コーナーから徐々に進出を開始。
ベテランの横山典弘騎手は、他の馬が避けた馬場の荒れた最内を選択し、ロスなく進路を確保しました。
直線では、粘り込みを図るケイアイセナと人気のホウオウビスケッツの間を割って抜け出し、見事な差し切り勝ちを収めました。
トップナイフは3度目の挑戦で悲願の重賞初制覇。
タフな馬場が持ち味を最大限に引き出した形となり、人馬の想いが実った勝利となりました。
その他の有力馬について
ココナッツブラウン(2着): 2番人気の支持に応え、最後はトップナイフに迫る鋭い脚を見せましたが、一歩及ばずの2着でした。
アラタ(3着): 13番人気という低評価ながら、見事に3着に食い込み、馬券に絡んで大穴を演出しました。
エルトンバローズ(8着): 1番人気に推されましたが、見せ場なく敗退。
ステレンボッシュ(15着): 3番人気でしたが、最下位に沈む結果に終わりました。
今回のレースは、力のいる稍重馬場と、ベテラン騎手による巧みなコース取りが勝敗を分けた一戦と言えるでしょう。
人気馬が総崩れとなる中、トップナイフが鮮やかな勝利を飾りました。
予想とランク評価も残念な結果となってしまいました。また、頑張ります。
【データ出典】当ブログのデータは、TARGET frontier JVを使用しJRA公式競馬データを分析しています。