本記事では、チューリップ賞2026(阪神芝1600コースm外回り)を対象に、過去10年のレース結果をもとにした傾向分析を行います。
人気・枠順・年齢・斤量といった基本的な要素に加え、脚質や前走内容、血統・生産者まで幅広く整理し、各馬を比較する際の判断材料をまとめています。
なお、内容はレース1週前時点で把握できる情報を中心に構成しています。
チューリップ賞の基本データ傾向(過去10年)
過去10年の全体傾向を分析すると、チューリップ賞は非常に実力馬が力を発揮しやすいレースと言えます。
上位人気の信頼度が極めて高く、特に1番人気は複勝率80%という驚異的な数値を記録しています。
また、阪神の外回りコースらしく、一定の決め手や先行力が求められる展開が多く見られます。
人気別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 5- 1- 2- 2/ 10 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
| 2番人気 | 1- 1- 4- 4/ 10 | 10.0% | 20.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 7番人気 | 1- 2- 1- 6/ 10 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
1番人気が過去10年で5勝を挙げており、勝率50%、複勝率80%と圧倒的な主役です。
2番人気も複勝率60%と安定しており、上位勢の崩れは少ない傾向にあります。
一方で、7番人気が3連対を記録するなど、中穴クラスの台頭にも注意が必要です。
※2021年1着同着あり。以下同じ。
脚質別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 1- 1- 2- 6/ 10 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 平地・先行 | 6- 2- 5- 23/ 36 | 16.7% | 22.2% | 36.1% |
| 平地・中団 | 2- 2- 1- 45/ 50 | 4.0% | 8.0% | 10.0% |
| 平地・後方 | 2- 4- 2- 35/ 43 | 4.7% | 14.0% | 18.6% |
先行脚質が最多の6勝を記録しており、勝率16.7%と最も優秀です。
逃げ・後方も連対を確保していますが、中団待機勢は複勝率10.0%と低調な結果が出ています。
道中で好位を確保できるか、あるいは極端な位置からの追い込みが届くレース傾向にあります。
馬番別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 2- 2- 0- 6/10 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 2番 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 3番 | 0- 0- 2- 8/10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
| 4番 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 5番 | 2- 0- 0- 8/10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 6番 | 2- 0- 0- 8/10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 7番 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
| 8番 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 9番 | 1- 1- 2- 6/10 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 10番 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 11番 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
| 12番 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 13番 | 1- 2- 0- 4/ 7 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
| 14番 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 15番 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 16番 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 17番 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
| 18番 | 0- 0- 0- 0/ 0 | – | – | – |
1番、5番、6番がそれぞれ2勝を挙げており、内枠から中枠にかけて勝ち馬が集中しています。
特に1番は複勝率40%と好走が目立ちます。
一方で、12番・14番・15番・16番といった外枠は過去10年で馬券圏内が一度もなく、極端な外枠は苦戦を強いられる傾向にあります。
ただし、13番は複勝率42.9%と例外的に好成績を収めています。
チューリップ賞2026のレース質・ラップ傾向(過去10年)
ラップギア別
| 項目 | 回数 | 割合 |
|---|---|---|
| 瞬発戦 | 8回 | 80% |
| 平坦戦 | 2回 | 20% |
| 消耗戦 | 0回 | 0% |
過去10年のうち8回が「瞬発戦」に分類されており、直線のスピード勝負が本レースの本質です。
消耗戦となった例は一度もなく、息の入らない展開よりも、勝負どころでの加速力やキレが問われるレース質といえます。
チューリップ賞の前走データ(過去10年)
前走の内容がそのまま本番の結果に直結しやすいのがチューリップ賞の特徴です。
特に前走でハイレベルな重賞を経験している馬や、特定の距離・クラスからの臨戦過程が好成績を収める傾向にあります。
前走距離別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1400m | 1- 2- 0- 24/ 27 | 3.7% | 11.1% | 11.1% |
| 1600m | 10- 5- 10- 67/ 92 | 10.9% | 16.3% | 27.2% |
| 1800m | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 7.7% |
前走1600m組が過去10年の全10勝を独占しており、最も適したローテーションです。(前走阪神JF組が8連対)
距離延長となる1400m組は1勝もできておらず、また1800mからの距離短縮組も未勝利と、同距離からの臨戦が絶対条件に近いデータとなっています。
前走クラス別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
| 1勝クラス | 1- 0- 2- 35/ 38 | 2.6% | 2.6% | 7.9% |
| OPEN(L) | 2- 2- 1- 12/ 17 | 11.8% | 23.5% | 29.4% |
| G1 | 7- 1- 5- 12/ 25 | 28.0% | 32.0% | 52.0% |
前走G1組(阪神JF組)が7勝を挙げ、勝率・複勝率ともに他を圧倒しています。
格上のレースから参戦する馬が非常に強く、主流ローテーションの中心はG1組、次いでOPEN(L)組となります。
新馬や未勝利、1勝クラスからの勝ち星は少なく、格下からの挑戦はハードルが高いといえます。
前走着順・着差別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 5- 3- 4- 36/ 48 | 10.4% | 16.7% | 25.0% |
| 前走2着 | 2- 3- 3- 11/ 19 | 10.5% | 31.6% | 42.1% |
| 勝0.1~0.2秒差 | 4- 3- 2- 18/ 27 | 14.8% | 25.9% | 33.3% |
| 負0.1~0.2秒差 | 3- 1- 4- 17/ 25 | 12.0% | 16.0% | 32.0% |
前走で2着以内に入っていた馬の安定感が目立ちます。
特に前走で「0.1~0.2秒差」の接戦を制した馬(4勝)や、逆に僅差で敗れた馬(3勝)が活躍しており、高いレベルで接戦を演じていた馬の巻き返し、あるいは勢いが継続しやすい傾向にあります。
前走脚質別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 平地・逃げ | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
| 平地・先行 | 3- 2- 3- 44/ 52 | 5.8% | 9.6% | 15.4% |
| 平地・中団 | 3- 4- 4- 35/ 46 | 6.5% | 15.2% | 23.9% |
| 平地・後方 | 4- 3- 2- 22/ 31 | 12.9% | 22.6% | 29.0% |
| 上り1位 | 2- 4- 4- 26/ 36 | 5.6% | 16.7% | 27.8% |
| 上り2位 | 3- 3- 4- 17/ 27 | 11.1% | 22.2% | 37.0% |
| 上り3位 | 1- 0- 2- 14/ 17 | 5.9% | 5.9% | 17.6% |
| 上り4~5位 | 4- 0- 0- 17/ 21 | 19.0% | 19.0% | 19.0% |
| 上り6位~ | 1- 2- 0- 34/ 37 | 2.7% | 8.1% | 8.1% |
前走で「後方」だった馬が最多の4勝を挙げており、前走での上がり順位が2位以内の馬の複勝率が高くなっています。
前走で上位の上がりを使っていたことが、本番での瞬発力勝負に対応するための重要な指標です。
前走馬体重別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 420~439kg | 2- 1- 4- 28/ 35 | 5.7% | 8.6% | 20.0% |
| 440~459kg | 4- 4- 1- 33/ 42 | 9.5% | 19.0% | 21.4% |
| 460~479kg | 3- 2- 1- 21/ 27 | 11.1% | 18.5% | 22.2% |
| 500~519kg | 1- 2- 0- 4/ 7 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
440kgから479kgの中型馬が中心勢力となっており、計7勝を挙げています。
一方で500kg以上の大型馬も複勝率42.9%と高い数値を出しており、一定以上の馬格がある馬が好走ゾーンといえます。
419kg以下の軽量馬は勝ち星がありません。
前走斤量別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 増減無し | 11- 9- 10-102/132 | 8.3% | 15.2% | 22.7% |
| 増減±1kg以内 | 11- 9- 10-104/134 | 8.2% | 14.9% | 22.4% |
| 今回増 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 今回減 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の勝ち馬はすべて「前走からの斤量増減が±1kg以内」の馬から出ています。
今回で斤量が増える馬や減る馬は非常に苦戦しており、斤量変化の少ないスムーズな臨戦過程が好走の必須条件といえます。
チューリップ賞の血統データ・生産者分析(過去10年)
阪神マイルの瞬発力勝負という舞台背景から、サンデーサイレンス系を中心に、欧州系の力強さを併せ持つ血統が活躍する傾向にあります。
種牡馬別データ
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| オルフェーヴル | 2- 0- 0- 1/ 3 | 66.7% | 66.7% | 66.7% |
| ディープインパクト | 2- 1- 2- 15/ 20 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
| ミッキーアイル | 1- 1- 0- 2/ 4 | 25.0% | 50.0% | 50.0% |
| 系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| SS系 | 8- 7- 5- 65/ 85 | 9.4% | 17.6% | 23.5% |
| ダンチヒ系 | 2- 1- 0- 2/ 5 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
サンデーサイレンス(SS)系が最多の8勝を挙げていますが、注目はダンチヒ系です。
勝率40%と非常に高い効率を誇ります。
種牡馬単位ではオルフェーヴル産駒が3頭中2勝と驚異的な勝率を見せています。
母父別データ
| 系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サドラーズウェルズ系 | 3- 1- 0- 5/ 9 | 33.3% | 44.4% | 44.4% |
| ミスプロ系(KM系除く) | 3- 0- 0- 18/ 21 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
| SS系 | 2- 1- 4- 25/ 32 | 6.3% | 9.4% | 21.9% |
母父にサドラーズウェルズ系を持つ馬が3勝を挙げており、勝率33.3%と優秀です。
ミスプロ系も3勝していますが、安定感では欧州血統であるサドラーズウェルズ系が勝ります。
ニックス傾向
| 配合 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| SS系 × ミスプロ系 | 3- 0- 0- 14/ 17 | 17.6% | 17.6% | 17.6% |
| SS系 × サドラーズウェルズ系 | 2- 1- 0- 4/ 7 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
「サンデーサイレンス系×ミスプロ系」が最多の3勝を挙げていますが、より高い勝率・複勝率をマークしているのは「サンデーサイレンス系×サドラーズウェルズ系」の組み合わせです。
SS系のスピードにスタミナ豊富な欧州母系の組み合わせが、この舞台での王道ニックスといえます。
生産者別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 5- 1- 8- 28/ 42 | 11.9% | 14.3% | 33.3% |
| 社台ファーム | 2- 1- 1- 18/ 22 | 9.1% | 13.6% | 18.2% |
ノーザンファーム生産馬が5勝を挙げ、複勝圏内に14頭を送り込んでおり、本レースにおけるノーザンファームの支配力は絶大です。
社台ファームも2勝をマークしており、社台系生産馬を中心に検討するのが定石です。
まとめ|チューリップ賞2026年のデータ的特徴
過去10年のデータから導き出されるチューリップ賞2026の狙い馬の条件をまとめます。
基本的には上位人気、特に1番人気の信頼度を軸に、以下の条件に合致する馬が有力です。
- 人気・枠順:1番人気は鉄板級。馬番1〜6番の内〜中枠が有利。
- 脚質:先行力が重要。上がり3F順位が2位以内のキレを持つ馬。
- 前走内容:前走1600mかつG1組が最強。前走2着以内、または0.2秒差以内の接戦を経験。
- ローテーション:間隔10〜25週のゆったりしたローテ。斤量増減なしが好ましい。
- 血統・生産:サンデーサイレンス系×サドラーズウェルズ系が狙い目。ノーザンファーム生産馬。
過去データをもとにした分析記事を随時更新しています。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
―過去のレース結果や競馬場情報を確認できます。
更新履歴
- 2026年2月21日:初回公開(2016〜2025年の過去10年データを掲載)

