本記事では、マーチステークス2026(中山ダート1800m/マーチS)を対象に、過去10年のレース結果をもとにした傾向分析を行います。
人気・枠順・年齢・斤量といった基本的な要素に加え、脚質や前走内容、血統・生産者まで幅広く整理し、各馬を比較する際の判断材料をまとめています。
なお、内容はレース1週前時点で把握できる情報を中心に構成しています。
マーチステークスの基本データ傾向(過去10年)
過去10年の全体傾向を振り返ると、マーチステークスは上位人気が必ずしも盤石ではなく、二桁人気馬の激走も珍しくない波乱含みの重賞と言えます。
中山ダート1800mというタフなコース設定を背景に、特定の馬番や脚質に顕著な偏りが見られるのが大きな特徴です。
人気別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 1- 2- 2- 5/ 10 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
| 2番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% |
| 3番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
| 4番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 5〜10番人気(一部抜粋) | 6- 2- 2- 49/ 59 | 10.2% | 13.6% | 16.9% |
人気別の傾向では、2番人気が勝率30.0%、複勝率70.0%と抜群の安定感を誇ります。
一方で1番人気は複勝率50.0%を維持しているものの、勝利数は過去10年で1勝のみと勝ち切れていません。
また、8番人気が2勝、10番人気が1勝を挙げるなど、伏兵馬の勝利も目立ちます。
脚質別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 2- 0- 9/ 12 | 8.3% | 25.0% | 25.0% |
| 先行 | 6- 5- 4- 21/ 36 | 16.7% | 30.6% | 41.7% |
| 中団(差し) | 2- 2- 6- 49/ 59 | 3.4% | 6.8% | 16.9% |
| 後方(追込) | 1- 0- 1- 46/ 48 | 2.1% | 2.1% | 4.2% |
脚質面では先行勢が過去10年で6勝を挙げており、複勝率41.7%と非常に有利な傾向にあります。
対照的に、後方から進める馬は48頭中わずか2頭しか馬券に絡んでおらず、極めて厳しい戦いを強いられています。
中山の短い直線を考慮すると、前々で運べる機動力は必須条件と言えます。
馬番別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 2番 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 3番 | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4番 | 2- 0- 2- 6/10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| 5番 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 6番 | 0- 0- 2- 7/ 9 | 0.0% | 0.0% | 22.2% |
| 7番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 8番 | 1- 1- 1- 7/10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 9番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 10番 | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 11番 | 0- 0- 2- 8/10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
| 12番 | 4- 2- 0- 4/10 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
| 13番 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 14番 | 0- 2- 2- 6/10 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
| 15番 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
| 16番 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
馬番別の成績では、12番が過去10年で4勝、複勝率60.0%と突出した数値を叩き出しています。
外枠寄りではありますが、揉まれにくいポジションが好結果に繋がっているようです。
対して7番・9番・16番は複勝圏内が一度もなく、極端な死に番となっています。
斤量別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 54kg以下 | 1- 0- 2- 21/ 24 | 4.2% | 4.2% | 12.5% |
| 55kg〜56kg | 2- 4- 4- 44/ 54 | 3.7% | 11.1% | 18.5% |
| 57kg〜57.5kg | 7- 5- 3- 42/ 57 | 12.3% | 21.1% | 26.3% |
| 58kg以上 | 0- 1- 1- 14/ 16 | 0.0% | 6.3% | 12.5% |
好走斤量ゾーンは明確に57kg〜57.5kgに集中しており、計7勝を挙げています。
ハンデ戦ながら軽量馬の台頭は少なく、重い斤量を課された実績馬が地力を見せる傾向にあります。
特に57.5kgを背負った馬は連対率・複勝率ともに33.3%と高い期待値を誇ります。
性別別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 牡・セン馬 | 10- 10- 10-122/152 | 6.6% | 13.2% | 19.7% |
| 牝馬 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
出走馬の大半を占める牡馬・セン馬が全10勝を独占しています。
牝馬の出走は極めて稀ですが、過去に1頭が3着に入り複勝率25.0%を記録しており、出走してきた際には警戒が必要かもしれません。
年齢別データ
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 0- 2- 1- 25/ 28 | 0.0% | 7.1% | 10.7% |
| 5歳 | 4- 3- 3- 21/ 31 | 12.9% | 22.6% | 32.3% |
| 6歳 | 4- 4- 4- 43/ 55 | 7.3% | 14.5% | 21.8% |
| 7歳以上 | 2- 1- 3- 36/ 42 | 4.8% | 7.1% | 14.3% |
年齢別では5歳馬が勝率12.9%、複勝率32.3%と世代別でトップの成績を収めています。
6歳馬も4勝を挙げており、充実期にある中堅層が中心です。
一方で4歳馬は未勝利と苦戦しており、若さよりもダートでの経験値が重視される傾向にあります。
マーチステークス2026のレース質・ラップ傾向(過去10年)
ラップギア別
| レース質 | 発生回数 |
|---|---|
| 消耗戦 | 2回 |
| 平坦戦 | 6回 |
| 瞬発戦 | 2回 |
過去10年のラップ傾向を分析すると、全体の6割にあたる6回が**「平坦戦ラップ」**となっています。
中山ダート1800mという舞台は、終盤に急激な加速が求められる瞬発戦になりにくく、一定のスピードを持続する能力が問われます。
瞬発戦・消耗戦はそれぞれ2回に留まっており、主流である平坦戦への適性が最も重要です。
※ラップギアとは、レース終盤(上がり3F)のラップタイムの加速・減速によってレース質を分類する指標。
マーチステークスの前走データ(過去10年)
マーチステークスは前走の距離やクラス、そしてそこでの脚質が結果に直結しやすいレースです。
特に前走で先行していた馬や、特定の距離からの参戦馬が好走するパターンが確立されています。
前走距離別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1600m | 2- 0- 1- 6/ 9 | 22.2% | 22.2% | 33.3% |
| 1800m | 5- 7- 6- 62/ 80 | 6.3% | 15.0% | 22.5% |
| 2000m | 0- 2- 4- 29/ 35 | 0.0% | 5.7% | 17.1% |
同距離である前走1800m組が最多の5勝を挙げており、ローテーションの中心です。
一方で距離延長となる前走1600m組は勝率22.2%と高い効率を誇ります。
対照的に距離短縮となる2000m以上の組は勝ち鞍がなく、短距離〜中距離でスピードを維持してきた馬が優勢です。
前走クラス別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| G1 | 2- 0- 0- 5/ 7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% |
| G2 | 1- 2- 1- 9/ 13 | 7.7% | 23.1% | 30.8% |
| OPEN非L | 5- 4- 4- 51/ 64 | 7.8% | 14.1% | 20.3% |
| 3勝クラス | 1- 0- 2- 11/ 14 | 7.1% | 7.1% | 21.4% |
主流ローテーションはOPEN非L(オープン)組で、過去10年で最多の5勝を挙げています。
ただし、前走G1組が勝率28.6%、前走G2組が複勝率30.8%と「格」の高さを見せつける場面も多く、上位クラスからの参戦馬は高く評価すべきです。
前走着順・着差別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走1着(同級) | 3- 2- 0- 12/ 17 | 17.6% | 29.4% | 29.4% |
| 前走10着以下 | 2- 0- 1- 28/ 31 | 6.5% | 6.5% | 9.7% |
| 前走タイム差なし勝 | 2- 1- 1- 4/ 8 | 25.0% | 37.5% | 50.0% |
前走1着馬が勢いのまま好走する傾向にあり、特にタイム差なしで勝利していた馬は複勝率50.0%と信頼度が高いです。
一方で、前走10着以下に大敗した馬からも2勝が出ており、条件好転による巻き返しが可能なレースと言えます。
前走脚質別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走・逃げ | 1- 2- 0- 10/ 13 | 7.7% | 23.1% | 23.1% |
| 前走・先行 | 7- 1- 4- 39/ 51 | 13.7% | 15.7% | 23.5% |
| 前走・中団 | 2- 5- 7- 38/ 52 | 3.8% | 13.5% | 26.9% |
| 前走・後方 | 0- 1- 0- 37/ 38 | 0.0% | 2.6% | 2.6% |
| 前走上がり2位 | 3- 1- 3- 11/ 18 | 16.7% | 22.2% | 38.9% |
前走で先行していた馬が圧倒的に強く、7勝を挙げています。
また、上がり3F順位が2位だった馬も複勝率38.9%と優秀です。
一方で前走で後方に位置していた馬は連対率わずか2.6%と極めて低く、前走の時点から前目のポジションを取れていたかどうかが重要です。
前走馬体重別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 479kg以下 | 0- 0- 1- 22/ 23 | 0.0% | 0.0% | 4.3% |
| 500kg〜519kg | 5- 4- 1- 43/ 53 | 9.4% | 17.0% | 18.9% |
| 540kg以上 | 2- 0- 1- 4/ 7 | 28.6% | 28.6% | 42.9% |
パワーの要るダート戦らしく、馬格が成績に直結しています。
500kg以上の馬が馬券の中心であり、特に540kgを超える超大型馬は勝率28.6%と非常に高い数値を記録しています。
反対に479kg以下の馬は勝利がなく、大幅な割り引きが必要です。
前走斤量別
| 項目 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 斤量増減なし | 6- 0- 5- 41/ 52 | 11.5% | 11.5% | 21.2% |
| 今回増 | 2- 6- 1- 26/ 35 | 5.7% | 22.9% | 25.7% |
| 今回減 | 2- 4- 5- 58/ 69 | 2.9% | 8.7% | 15.9% |
斤量増減なしの馬が6勝を挙げており最も安定しています。
また、今回斤量が増える(今回増)馬は、連対率22.9%と勝ちきれないまでも上位争いには必ずと言っていいほど絡みます。
斤量減となる馬よりも、重い斤量を維持、あるいは増加した馬の方が信頼度は上です。
マーチステークスの血統データ・生産者分析(過去10年)
中山ダート1800mはスタミナと持続力が求められるため、ダート種牡馬の中でもパワーに秀でた血統や、特定の生産者の馬が強さを見せています。
種牡馬別データ
| 種牡馬系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| サンデーサイレンス系 | 3- 3- 5-47/58 | 5.2% | 10.3% | 19.0% |
| ナスルーラ系 | 2- 2- 0- 9/13 | 15.4% | 30.8% | 30.8% |
| パイロ | 1- 2- 0- 4/ 7 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
系統別ではサンデーサイレンス系が最多の3勝を挙げていますが、勝率・連対率ではナスルーラ(ボールドルーラー)系や、個別種牡馬のパイロが大きくリードしています。
パイロ産駒は連対率42.9%と非常に相性が良く、ダート特有の力強さがこのコースに適合しています。
母父別データ
| 母父系統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ミスプロ系 | 3- 2- 2-16/23 | 13.0% | 21.7% | 30.4% |
| ブライアンズタイム | 1- 2- 1- 5/ 9 | 11.1% | 33.3% | 44.4% |
| サンデー系 | 1- 3- 3-40/47 | 2.1% | 8.5% | 14.9% |
母父としてはミスプロ系が最多の3勝をマーク。
また、個別ではブライアンズタイムが複勝率44.4%と高く、スタミナ血統を保持している馬の好走が目立ちます。
母父サンデーサイレンス系は母数が多いものの勝率は2.1%と低迷しており、過信は禁物です。
ニックス傾向
| 配合(父x母父) | 複勝率 |
|---|---|
| ナスルーラ系 x ミスプロ系 | 66.7% |
| ストームバード系 x グレイソブリン系 | 100.0% |
| キングマンボ系 x ロベルト系 | 40.0% |
最も注目のニックスは**「ナスルーラ系×ミスプロ系」**で、連対率・複勝率ともに66.7%と抜群の相性を示しています。
スピードのあるミスプロ系の血に、持続力に長けたナスルーラ系が組み合わさることで、中山ダート1800mの「平坦戦」に適応しやすくなっています。
生産者別
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 2- 2- 1-11/16 | 12.5% | 25.0% | 31.3% |
| 社台コーポレーション白老 | 2- 0- 0- 4/ 6 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
| 谷川牧場 | 2- 0- 0- 2/ 4 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
生産者別ではノーザンファームが2勝を挙げ、複勝率も31.3%と安定しています。
社台コーポレーション白老ファームや谷川牧場も各2勝を挙げており、大手・名門牧場の生産馬がしっかりと結果を残しているのが特徴です。
一方、社台ファームは10頭出走で複勝1回のみと、同じ社台系でも明暗が分かれています。
まとめ|マーチステークス2026年のデータ的特徴
過去10年の傾向から、マーチステークス2026で狙いやすい馬の条件は以下の通りです。
- 脚質:前走および今走で「先行」できる機動力を持つ馬。
- 馬格:馬体重500kg以上の大型馬。540kg以上の超大型馬ならさらに期待大。
- 血統:父パイロやナスルーラ系。母父ミスプロ系やロベルト系を保持。
- 前走:1800m組が主流。1600mからの距離延長も好相性。
- 馬番:「12番」が過去最高の好成績。内枠なら「4番」に注目。
- 年齢・斤量:充実期の5歳馬。斤量は57kg〜57.5kgの実績馬。
特に「先行馬・大型馬・57kg前後」の条件が重なる馬は、過去の傾向から見て有力な軸馬候補となります。
これらのデータを参考に、各馬の適性を比較検討してみてください。
過去データをもとにした分析記事を随時更新しています。
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【データ出典】当ブログのデータは、TARGET(競馬)を使用しJRA公式競馬データを分析しています。
参考リンク:
JRA公式サイト(日本中央競馬会)
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更新履歴
- 2026年3月19日:初回公開(2016〜2025年の過去10年データを掲載)

