5月31日に京都競馬場で行われる、3歳限定の芝スプリント重賞【葵ステークス(GⅢ)】。
2018年に新設され、2024年からはGⅢに格上げされた注目の一戦です。
春のスプリント路線を占う意味でも重要なこのレースを、過去の傾向・人気別成績・前走ローテ・血統傾向から丸ごと分析していきます!
◆ 人気別成績(2018~2024)
人気⇒勝利数⇒複勝率⇒備考
1番人気⇒3勝約⇒57%⇒信頼度は高め
2~5番人気⇒3勝⇒約42%⇒中穴の台頭も目立つ
6番人気以下⇒1勝⇒約14%⇒波乱の年もあり注意
→1番人気の勝率・複勝率は安定。中穴ゾーン(4~5番人気)の激走も多く、過信は禁物。
◆ 枠順・脚質傾向
◎ 枠順別傾向
・**外枠(5~8枠)**の好走が目立つ
→ 馬群に揉まれにくくスムーズに加速できるのがポイント。
・**内枠(1~3枠)**は包まれるリスクが高く苦戦傾向。
◎ 脚質傾向
逃げ・先行馬が有利!
→ スピードで主導権を握れる馬がそのまま残す展開が多い。
・差し・追い込みは展開次第。ハマれば一発も。
◆ 前走レース傾向(重賞好走の裏にある“隠れローテ”)
過去の好走馬を調べると、以下の前走ローテーションが圧倒的に好相性!
前走レース⇒傾向・実績
マーガレットS(L)⇒芝1200mのリステッド戦。実績馬が多数好走
桜花賞(GⅠ・1600m)⇒距離短縮+牝馬の軽量を武器に巻き返し。人気薄の激走例あり
フィリーズレビュー(GⅡ・1400m)⇒先行粘りタイプが好走
橘ステークス(L・1400m)⇒一部好走あり。ただし直結性はやや薄い
1勝クラス(芝1200m)⇒条件戦からの格上挑戦も通用。特に逃げ・先行型に注意
→注目ポイント:
・マーガレットS組は信頼度が高く、本番と直結しやすい王道ローテ。
・桜花賞からの距離短縮牝馬は軽量&スピードで好走多数。穴で狙い目。
◆ 血統傾向(2025年も要注目の配合)
近年のスプリント戦線における血統トレンドが、葵Sにも反映されています。
◎ 好相性の血統系統
系統名⇒傾向・具体例
サンデーサイレンス系⇒父・母父どちらでも好走多数。瞬発力+スピードタイプに注目。
サクラバクシンオー系⇒スプリント血統の代表格。父または母父にいると期待大。
ロードカナロア系⇒スピード&成長力の両立。父系・母系どちらでも歓迎。
ダンチヒ系(Danzigなど)⇒パワー型スプリンター血統。馬場が渋ればさらに良し。
ミスプロ系(特に短距離型)⇒米国的スピードを補完。SS系との配合パターンに注目。
●特に狙いたい配合パターン
父SS系 × 母父バクシンオー or カナロア
父カナロア系 × 母父SS系 or ダンチヒ系
父バクシンオー系 × 母父SS系
→血統的には、「サンデー×スプリント血統」という組み合わせが理想的。
◆ 葵ステークスで狙うべき“馬の条件”総まとめ
●外枠(5~8枠)
●逃げ~先行できるスピード型
●父 or 母父がサンデー系・バクシンオー系・カナロア系
●前走マーガレットS or 桜花賞からの距離短縮
●条件戦でも先行して圧勝 or 渋った馬場で好走経験あり
◆ まとめ
「葵ステークス」は、
☆スプリント適性の高い血統
☆前走1200m(特にマーガレットS)で先行していた馬
☆外枠からスムーズに加速できるタイプ
が特に狙い目。
さらに牝馬なら、桜花賞からの距離短縮ローテで激走する可能性もあり、穴党にも魅力ある一戦です。
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全人馬無事に完走し見応えのある良いレースを願います。