2007年の混戦の菊花賞を制したのは、クラシック三冠レースにすべて出走し、それなりの結果(皐月賞:7着、日本ダービー:2着)を残してきた、アサクサキングス(4番人気)でした。
 2着は、春のクラシックレースを骨折で出走できなかった◎アルナスライン(6番人気)でした。

 

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 2007年菊花賞のレースラップ

  12.9-11.7-11.7-12.8-11.6-11.9-13.4-12.6-12.9-12.8-12.6
  -12.0-11.6-11.9-12.7

 近年の菊花賞はラスト4ハロン(ラップの下段)で前のラップよりも0.5秒以上の加速区間があるレースが5年中4年有り、瞬発力の問われるレースが多かったのですが、今年は、0.5秒以上の加速は無く、“スタミナ・持続力”も問われるレースになりました。もちろん、ラスト4~3ハロン目で“0.4秒”の加速があり、瞬発力も問われます。

 予想エントリーで書いたとおりになり、ここまでは良かったのですが…。

 1着アサクサキングスは、ダービー2着馬ですし、きさらぎ賞勝ちのある重賞ウイナーであり、2歳時から評価は高かった馬でした。
 ここまでの出走レースが全て瞬発力戦(終盤ラップに0.5以上の加速がある)であり、自分のイメージしたレースラップは未知であり、印は打てませんでした。
 菊花賞出走馬の中では日本ダービー最先着馬であり、人気、イメージよりも遥かに能力の高い馬だと思ったりもします。が、本当に強い馬がいれば(ちょっと変な表現ですが)、トップには立てないようなイメージが、やっぱり自分の頭の中に残ります。

 2着アルナスラインは中1週でしたが、抜けた存在のいない今年のメンバーなら、前走の古馬一線級の3着は魅力のある内容だったと思います。
 3歳春の『京成杯』3着や『すめれS』1着からも能力ある馬だとわかります。
 前走の京都大賞典は、菊花賞と同じく“0.5秒以上の加速のないレース”でした。そして、小さな加速が2ハロン続き、瞬発力も必要なレースでした。
 また、上がり33秒台で馬券対象になっている好走実績からも、“軽い芝”の京都への適性も高いと判断でき、自分的には今年の菊花賞のイメージにピッタリでした。
 珍しく上位人気馬以外に◎を打った馬でしたので、非常に惜しかったなぁ~と…。

 3着○ロックドゥカンブは、前走のセントライト記念と新馬戦が“0.5秒以上の加速のないレース”でした。その他のラジオNIKKEI賞などは瞬発力戦でした。
 ここまでのレースでの、上がり3ハロンは34~35秒と言うことで、極端な瞬発力なら厳しいと感じましたが、それなりの瞬発力とスタミナ・持続力の問われるレースとなり馬券対象から外れる可能性は低い馬だと思いました。
 南半球産ということで約1ヶ月前に満3歳の誕生日を迎えたばかりの馬と考えれば、今後の活躍に期待が膨らむ結果だったのではないでしょうか?
 個人的に少し注意したい点は、東京などの“軽い芝”での瞬発力戦では良く評価は考えたいと感じます。

 2007年菊花賞、とりあえず、自分の考えていたレースラップになり、◎○が馬券対象になったことは嬉しかったのでが、1着馬に印を打てず微妙な感じです。(苦笑)

<2016年再掲載>